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「私の人生」 3年・谷口智洋

皆さんはどんな人生を送りたいだろうか。
○○のような人生。そう答える人はどれくらいいるのだろう。

それが悪いとは言わないが、私の考えをこの文章を通じて伝えたい。また、私について知ってもらう場にもなればいいと思う。


私が生活する上で、大事にしていることの1つが「自分のパラダイムを認識すること」である。
パラダイムとは、物事の見方であり、物事をどう認識し、理解し、解釈しているかである。家庭や学校、習い事など選択の連続によって歩んできた生活すべてが無意識のうちに私たちに影響を与え、私たちのパラダイムを形成している。例えば、私のように兄弟がたくさんいる人は、1人っ子の物の見方はできない。人々はパラダイムという色眼鏡をかけて世界を見ているのだ。しかし誰しも、物事を客観的に見ていると思いがちである。私も物事をあるがままに見ているつもりが、自分のあるがままに見てしまっている。自分と相反する意見を言う人が現れたときに、そのことを自覚しておけば、反対意見にだけでなく、なぜその人がそういう意見なのか、相手が持っているパラダイムにまで意識が向かうようになる。そうすれば、少しは相手の考えや気持ちに寄り添うことができるのではないだろうか。

なんてことを意識しながら、いろんな人と話をしたり、自分について考えたりしていると、人間っておもしろいなと感じるようになった。
これだけの人がいるにもかかわらず、1人として同じ人生を歩まず、多種多様な考えを持っている。そして、多くの選択を繰り返し、その人にしか歩めない道を進んでいる。
その人が何を考え、何を思っているのか。それを知ることによって、「パラダイムシフト」が頻繁に起こる。今までの考え方や価値観が180度変わるのである。人の心は、氷山のように表に現れているのはごく一部である。人は多くの悩みを抱え、見えないところで自分と戦っている。自ら命を絶ってしまう人だっている。輝かしく見える人ほど戦っているものは大きい。その潜在する心に触れると自分の浅はかさを痛感させられる。

そんなことの連続で、生まれてから21年が経ち、大学に入ってもうすぐ3年が経とうとしている。そして就活なども始まり、人生の分岐点に立たされている。

そんな中で私は、
どのような人生を描くのか、描きたいのか。

自分のことは自分がよく理解しているつもりだった。しかしそれは、つもりに過ぎなかった。自分を探せば探すほど、見えなくなった。何をしたくて何を得たいのか。将来どうありたいのか。日々問い続ける。どうしても周りからの目や意見を気にしてしまっている自分がいた。それらが全てなくなったときに、本当は何をしたいのか、どうなりたいのかを考えないといけない。絶対的な正解はなく、自分の迷っているどの道を選んだとしても不正解ではないとわかっていても決断できない。そんな自分の弱さに嫌気がさす。

また、将来について考えないといけないにもかかわらず、今を考えるのに少し精一杯になって、見えない何かに押しつぶされそうになる時がよくある。そうして意味を失いそうになったときに、周りで私を支えてくれている全ての人が私に活力を与えてくれる。その人たちが喜ぶ姿を見るためと考えれば、苦ではなくなる。先日行われた関東リーグ最終節で1部残留を決め、みんなが喜んでいるのを見たとき、この瞬間のために頑張っているんだなと確信した。ありがとうを求めたとき、人の頑張りは続かなくなる。強い早稲田を取り戻し、多くの人に愛され、憧れられるア式蹴球部にするためにラスト1年全力を尽くす。

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少し話が脱線してしまったが、私がどんな人生を描きたいかをこれまでの人生を交えながら話していきたいと思う。まず私が決断しないといけない大きな2つの分かれ道がある。それぞれの道の先にあるのは、「サラリーマン」と「料理人」。ふざけていると思われるかもしれないが、いたって真剣である。小学生くらいの頃から料理(特にお菓子作り)の楽しさに取り憑かれた。高校時代、早稲田大学に行くか、調理専門学校に行くかで本気で悩んだくらいである。結局、早稲田大学に進学したが、料理人の夢を捨てきれず、キッチンが広い部屋を選んで、1人暮らしをしながら料理を作り続けている。

この場を借りてちょっとだけ今まで作ってきた料理を紹介したいと思う。

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1つ目はレアチーズケーキ。
中にパインアップルを入れて、パインアップルなしのものには、ベリーソースをかけた。

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2つ目はフルーツタルト。
インスタ映えという言葉が流行っていたので、意識して作った。

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3つ目はショートケーキ。
定番のケーキがゆえにスポンジやクリームが難しい。

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4つ目はタルト・オ・シトロン。
いわゆるレモンタルト。レモンの酸味とメレンゲの甘味がクセになる。

まだまだ紹介したいところだが、興味がない人には耐えがたいものになってしまうので、興味がある人は、是非@tt_9809を見て欲しい。

私が伝えたいのは、食には人の心を動かす力があるということ。
食べ物1つで人に笑顔や幸せを与えることができる。食べた料理の写真を見るだけで、当時のエピソードを思い出すことができる。食は思い出のかけらとなり、心に残り続ける。

だから私は、より多くの人に思い出のかけらとなるものを与えたい。
これが、私の人生において本当に成し遂げたいことである。もしかすると、これを成し遂げるためのプロセスは料理人だけではないのかもしれない。自分の能力をどこにBETするか。これが重要になってくる。他人の人生ばかり羨ましがって、自分もそういう人生を送りたいと思う人がよくいる。私もそうである。でもそれは、その人にしか送れない人生であって、それと全く同じ人生を送ろうとしても、自分という存在がなくなり、達成できずに人生が終わるだけである。そんなの楽しくない。自分が送る人生、自分だけが送れる人生をいかに面白く、魅力的なものにできるかに注力するべきだと思う。その方がずっと有意義である。


この文章は私の考えであり、パラダイムである。正解ではないし、こういう人もいるんだなと思ってくれればいい。パラダイムシフトを起こすきっかけとなれたのなら最高である。人に思い出のかけらを与えることができたといえるのかもしれない。そうすれば、人生の目標に一歩近づけたといえる。


谷口 智洋(たにぐち ともひろ)
学年:3年
学部:商学部
経歴:和歌山大学教育大学附属中学校→近畿大学附属和歌山高校

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