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「今年を振り返ってみて…」 3年・坂本寛之

ランテスト、練習生期間。あの長く地獄のような苦しい期間を乗り越え入部したア式蹴球部も、気が付くとあと1年で幕を閉じる。
「年を重ねるとなぜこんなにも時間が早く感じるのか?」よくそんなことを考えていた時に、ジャネーの法則というものを本で知った。簡単に説明すると、1歳のときの1年を1とすると20歳で感じる1年は体感的にその1/20ほどであるということ。つまり、我々大学生の1年の体感の長さは1歳児の約17~18日にあたる。
前置きがながくなりましたが、何を言いたいかというと残りのア式での活動がこのままでは一瞬で終わってしまうということ。



11月のはじめにコヤマ(3年・小山修世)からチケットを貰い、東京モーターショーに行く機会があった。近未来のクルマやそれに伴う技術の進化やアイデアに驚くことばかりで、この先の未来はおそらく自分が予想しているものを遥かに上回っていく気しかしなかった。

今年のア式での1年間の活動を振り返ってみても、自分が思い描き予想していたプランは良い意味でも悪い意味でも裏切られる場面の連続であった。関東リーグ開幕戦で満員の西が丘でゴールを決めた経験、真夏の石川遠征で盛大にやらかしたこと、FCの降格に直接的に関わったこと。すべてが予定不調和なのである。しかし、そんな誰もが予想することなどできない未来を現実的に考えていかなければならない時期がやってきた。そう「4年生になるからだ」。


早稲田の4年生は「特別な存在」である。

この言葉は自分が3年間ア式に所属してきた中で学年が上がるにつれ強く感じていることの1つである。歴史と伝統のあるア式の全責任を担ってその年を戦い抜き、チームマネジメントしていく義務がある。

そこで、来年に向け自分なりに今年のチームとしての活動を振り返ってみたときに当たり前ではあるが大事なことに気がつくことができた。それは「自立」の重要さである。

周りのスタッフやチームメイトなど、外から発破をかけられてやる気を出すことはとても大切である。しかし、そういった外的要因や反発心から生まれる主体的な力というのは短期間では力を発揮するが長続きはしないと強く感じた。本来は、自分の心から湧き出る「~したい!」といった内発的要因でしか力を継続的に発揮することはできないものなのだ。これが私の考える自立の定義である。

実際に今シーズンのリーグ戦で連勝することができたのは、2連勝を2回。1回目は東洋大学と流通経済大学との中2日で行われた短期間の連戦。2回目は全員が心から「残留したい!」と思い勝利を掴み取った明治大学と専修大学の残り2節。おそらく、自分を含め多くの人が早い段階で「自立」できておらず、また出来ている人もそれを上手く表現することに時間がかかってしまったことが苦しんだ要因だと感じる。


今述べたことを実現するのは本当に難しいことである。しかし、部員全員が「自立」したときに生まれるパワーを体感した自分たちはそこの課題に向き合わなければならない。そんな熱量を常に生み出すためにどんなことが必要なのだろうか。間違いなくいえることは、新たに4年となる自分たちがどんな方法、形であれそれを体現することでしかない。
 
後輩は常に自分たちの背中を見ている。この人達と「優勝したい」と本気で思わせ、熱量で埋め尽くされた東伏見サッカー場を作り上げたい。

最後に、昨年度主将を務め、尊敬する先輩である岡ちゃん(町田ゼルビア所属・岡田優希)と電話する機会があり、こんなことを言われた。

「4年生の1年間は人生の中でも濃く長いものになる」

冒頭で述べたように、ジャネーの法則により人は年を取ると時が進むのを早く感じる。しかし、そう感じるのにはもう1つ、新しい発見や出会いなど日々の生活に新鮮味がなくなるからだとも言われている。だからこそ、そんな予定不調和で今まで経験したことのない困難に立ち向かう準備をして、激動の1年間を楽しみたい。


坂本 寛之(さかもと ひろゆき)
学年:3年
学部:スポーツ科学部
経歴:横浜F・マリノスジュニアユース追浜(横須賀市立鷹取中学校)→横浜F・マリノスユース(神奈川県立追浜高校)

 

  


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