独創性をつくり出す!ビジコン「MONJU 1&2」のトップたちによる対談企画!
はじめに
こんにちは!早稲田大学マーケティング研究会(通称:まーけん)です!
2~3月にかけて、早慶ビジネス連盟主催「春休みビジコンMONJU2」が行われました。
MONJU2に関する詳しいことについては、こちらをご覧ください。
今回は、2022年にこのMONJUというビジコンを創った石丸義久さんへのインタビューだけでなく、今年行ったMONJU2に関する対談企画も行いました!
MONJU創設者兼全体統括の石丸義久さんと、MONJU2の全体統括を務めた本多陽向さん、MONJU2渉外局長の松田翔さんに対談していただきました。
テーマは「ビジネスコンテスト『MONJU』にかける思い」で
MONJU1と2のトップがどんな思いで、何を考えて動いていたのかをお聞きしたので、
ぜひ最後までご覧ください!
石丸義久さん
住友商事株式会社
2022年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中は、学生団体「ガクビズ」の運営代表を担当。その後、学生企業「フラスポ」をご友人と共同設立し、COOを担当。ビジネスコンテスト「MONJU」を創設し、全体統括を務めた。
大学卒業後、住友商事株式会社にて、営業を担当。
本多陽向さん
早稲田大学商学部在学
2022年早稲田大学商学部入学。大学にて、早稲田大学マーケティング研究会渉外局を担当。早慶明合同ビジコン、「Compass」の運営を務めていた。
MONJU2では、全体統括を担当。
松田翔さん
早稲田大学商学部在学
2022年早稲田大学商学部入学。大学にて、早稲田大学マーケティング研究会渉外局を担当。
MONJU2では、渉外局長を担当。
「作るビジコン」を創る
ーー石丸さんにお聞きします!ビジコンに目を向けて、新しく創ろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
石丸:自分自身がビジコンを通して価値観、やりたい方針が決まったので、他人にもそれを体験してもらいたかったからですね。
ビジコンに出会うまで、やりたいことがあまりなかったんですよ。僕は慶應の小学校に入学しており、小学生の時点で慶應大学まで進学が確定していました。非常に幸運である一方、決められたレールに乗るだけで進学できるという環境では、進路について考えず、自分がやり遂げたいと思うことを見つけられませんでした
そんな中、高3でビジコンに出る機会があり、学生のアイデアを募集できるビジネスプランを提出したところ、運よく全国3位を取れたんです。私の想いを詰め込んだプランが評価された経験は自信につながりましたし、ビジコンを通じて想いを形にする楽しさ、大切さに気付かされました。それがビジコンに目を向けたきっかけですね。
ーー数あるビジコンの中で、「ビジネス×アート×テック」という新たなテーマのビジコンをやろうとしたのはどうしてでしょうか?
石丸:実際に作るビジコンをやりたかったからです。僕が知ってるビジコンって、絵にかいた餅を、パワポで綺麗に成形したものがおおかったんですね。私自身が高校生の時に参加したコンテストも、あくまでプランの作成まででした。
ただ、学生起業して実際にサービスを作ると、プランだけでは物足りないと感じました。プランに加え、実際にプロダクトを作ってみる→実際に使ってもらう→フィードバックをもらう→それを反映させていく、というPDCAサイクルを回していくことが多分一番重要だと感じました。
だから、プロダクトを作れそうな人材、つまりテクノロジーやアートに詳しい人、自分の想像を形に起こせる人がめちゃくちゃ重要だと考えました。ただビジネスを学んでいるだけの大学生だけではなくて、プラスしてこんな人たちも一緒になってビジコンをやろうという思いがありました。
変化し続けるMONJU
~見えざる運営の努力と変化~
ーーMONJUの運営、そして全体統括として、それぞれどんなことを意識していましたか?
石丸:そもそもMONJU1と2は、運営体制を含めて、いろんな部分が違ったと思います。
まず、指揮系統が違ったと思います。MONJU1は、基本的に全体統括を務める私だけ大学4年生で、他の子たちが1,2年生でした。大学生は年功序列の雰囲気が強いので、必然的に自分が言ったことが通りやすかったんですね。
MONJU2は、全然違う組織構造だったんですよね。
本多:そうですね。私たちは1,2年生だけで運営していました。私と松田に関しては、もともとマーケティング研究会で一緒に渉外局を務めていたのもあって、仲がいいからこそ、なんでも言い合えました。
松田:渉外局という立ち位置から一緒にスタートしたからこそ、仕事の時にはお互いに本気で向き合えたし、スイッチの切り替えができていたと思います。
一方で、運営内でやる気に差が生じてしまったというのが、難しいなと思ったところですね。やる気がある層が最初にぐっと集まったからこそ、モチベーションにギャップができてしまったかもしれません。
ーー同じMONJUでも、全然運営方法が違ったんですね。他にはどのような違いがありましたか?
石丸:リーダーとしてのアプローチの方法が全然違いますよね。僕は、メンバーに全然フォローを入れていなかったんですよ。
でも、本多さんの場合は、自分がバランサーとして機能していましたよね。うまく回っていないところにパッとフォローに入っていましたもんね。
本多:逆に、うまくメンバーを使えなかったと感じています。私がフォローに入っちゃったからこそ、他の子たちのモチベを下げてしまったのではないかなと思いました。
石丸:本多さんは、根底に人を信じる!というのがありますよね。他人に依頼したら、アウトプットがちゃんと返ってくると考えて動いている優しさが素晴らしいですよね。組織としてあるべき姿はこっちだと思います。
それから、スタートラインも違いましたよね。僕は高校からビジコンに出て、大学で運営をやっていたのもあって、多少なりとも全体像が見えていたと思います。
一方で、MONJU2は知見がない中で、前回のMONJUだけを見ながらやっていたと思うので、めちゃくちゃ難しかったと思います。
~Win-Win-Winを実現したMONJU2~
ーー石丸さんは、今回MONJU2の審査員としても参加されていましたが、1のときとどんな風に変わっていましたか?
石丸:違いが3つあったと思います。1つ目が、予選時の報酬です。MONJUって、自分たちでプロダクトを作って、価値提供できるんだというのを多くの人に思ってもらうことが目的だったんですね。
だから、予選を通過した段階で報酬を与えて、やってよかったんだ、評価されているんだと成功体験を作ったのは、すごい優しいフォローで、素敵だなと思いました。優勝を逃した方以外の多くの方も、プロダクトを作って価値提供する楽しさを実感できたと思います。
2つ目が、評価制度ですね。最終発表のチームが4組、審査員が5人いる中で、全チームに票が入ったんですよ。審査員の多様性が確立されていて、チョイスがよかったと思います。
松田:これは結構僕たちも意識したところですね。自分がビジコンに参加する中で、ビジネスプランを実行に移す人が審査員をやることが多くて、どうしてもアイデアが面白いものが通りがちなイメージがありました。
学生がリアルなビジネスという意味で、正当に評価されてほしいと思って、客観的な評価とか、多様性は結構意識していました。
石丸:審査させていただいていて、めちゃくちゃ感じました。努力がひしひしと伝わってきましたね。
3つ目が、協賛企業へのフォローですね。バイネームで学生と面談できる機会をセットするのは、企業からしたらたいへん嬉しいことだろうなと思いました。協賛金に対して、非常に高い効果で人材を探せたのは、MONJU1にはなかった良さですね。
全体を通して、MONJU2の価値提供の総量とか、質の高さという意味で、1をはるかに凌駕するレベルだったと思います。
ーー参加者の発表については、どんな印象を持たれましたか?
石丸:とにかく質が高かったです笑。テーマがMONJU1と違うので、比較自体は難しいですけど、自分のアイデアを絵空事じゃなくて、形にしてきたのがすごくよかったですね。
MONJU1は、ノーコードに関する勉強会という形で、参加者に強制的にノーコードでプロダクトを作らせて、発表で使っていただいたんですよね。
だから、MONJU2では強制してないのに、皆さんがプロダクトを作ってきていて、どういう工夫をされたんだろうなと不思議に思いました。
本多:参加者の皆さんに、前回のMONJUの様子を見せて、こんな風に実現の解像度を高めてね、と促していました。
松田:僕たちも、最初めちゃくちゃ話し合ったんですよ。それこそ、前回のMONJUを見させていただいて、1つのプロトタイプに集約させるのが、正解なのかという議論をしていました。
最終的に、プロトタイプが適切だと思う班も、他のやり方がいいという班もあるなら、それぞれの意思を尊重して、それをやってほしいと思いました。そのために、サポートとして、予算1万円を各チームに渡させていただきました。
評価項目の部分でも、強制ではなく、「実現の解像度」という評価項目でアウトプットをサポートしようと考えました。
石丸:MONJU1では自分が提供したいものが決まっていたから、共通のアウトプットをやらせた部分もありましたが、MONJU2では自分が関わっていないからこそ、インセンティブの働き方が違うなと思いました。
まさに、今回一度やったわけですから、また似たようなイベントを開いて、次につなげられたらいいですよね。
仕事とかなんでもそうなんですけど、「わかる、できる、再現できる」の3ステップがあって、わかる、できる、まではできる人が多いんですけど、再現するというところが、なかなか難しいんですよね。だから、今回やってみて、イメージがあるからこそ、もう一度挑戦して欲しいと思っています。ぜひMONJUを続けていってください!
おわりに
いかがでしたか?石丸さんが創り、今に引き継がれたMONJU2の魅力が伝わっていたら幸いです。
次回の記事は、MONJU2のリーグ協賛を担当してくださった株式会社Coordimate様へのインタビュー記事になりますので、お楽しみに!!
Noteでは講演会をしてくださった方やビジネスコンテストの参加者へインタビューした記事がありますので、まだ読んでいない方はそちらもぜひご覧ください!
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