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自治体の『人・組織』の現状は?

 早大マニフェスト研究所は「人材マネジメント部会」を開設し自治体の一般職と管理職の皆様にご参加いただき(通年参加)、その研究会の中で「あなたの役所の人・組織の現状は?」との問いに対して今夏に回答いただいた意見を一部抜粋し羅列したのが写真です(善い意見もありましたが約9割の意見が課題でした)。

 どこに問題があるのでしょう?
 「一番重要なのは人づくり・組織づくり」と言う首長や自治体幹部層は多いのですが、今の職員研修(人材育成)や人事の手法で本当に良いのでしょうか? 重要だと言いながら人材育成や人事の改革って後回しになってないでしょうか? あるいは、目に見える政策ほど関心事項が高くないのではないのでは?という疑問が湧いてきます。

 これじゃ善い政策をやろうとしても十分な成果が得られそうにないし(形は整うのでしょうが職員のモチベーションはついていけないので、それなりの成果しか出ない)、トランスフォーメーションなんてことに取組んだら組織として付いていけるのか不安です(組織の土壌が昭和のままなので)。

 結局、担当部署や一部の職員だけが頑張って、あとは「あそこの部署がやっていること」という他人事意識が解消されず同じことの繰り返し(縦割り組織のまま)になるのではないかと思います。よくあるパターンが「DXを進めるために担当課を新設」するのですが、DX担当課を設置した途端「DXはあそこがやるもんだ」と他課の職員にとってDXは他人事になります。


 8月末までに人材マネジメント部会へ参加いただいた自治体の職員さんと対話していると、ご自身の思い込みや諦めみたいなものも感じましたし組織的な制度や運営の課題、ビジョンの欠如等沢山の課題が見つかります。
 人材マネジメント部会は昨年度からオンラインが活用できるようになったため首長や人事担当者と直接話をすることもやっていますが、今年度はあと半年、なんとか少しでも変革を前に進めるサポートが出来ればと思います。

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