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『行政職員は今年度の施政方針をご存知か?』

 2021年度がはじまりました。今年度もコロナ過にてなかなか先を見通せないスタートとなりましたが、昨年の様な「この先どうなっていくのか見えない」という状況ではなく「コロナ過での進め方」を冷静に考えられるという点では、同じコロナ過であっても大きく進化したように思います。

 昨日夕方、長野県高森町役場の『R3年度施政方針等説明会』へオンライン参加させていただきました。私は高森町へ関わらせていただいて6年目になります。例年、この説明会へはリアル参加していました。その際、東京~高森間を車で片道約3時間かけて移動していたことを考えると、コロナによるオンライン会議の定着は私にとって大きな働き方改革となりました。

 さて、高森町役場の施政方針説明会は、4月1日の夕方開催され可能な限り全職員が参加して開催されます。町長の話はもちろんのこと、副町長、教育長、重点施策を関係課長がスライド投影しながら説明します。また、4月1日という事で役場外の民間企業等へ出向して戻ってきた職員からも体験談や感想を聞く機会となっています。

 全職員が今年度や中長期的な方針を知る機会はとても重要と思いますが、これって、どこの行政でも当たり前のように行われているのでしょうか?

 行政職員は前年度に来期の予算を考える際、自分が担当する事務事業等の予算や計画を考えますが、部署を超え、街全体・地域全体に視点を拡げる機会が少ない場合があり、ともすれば自分が担当する仕事の最適が優先となり全体最適の視点が希薄になる可能性があります。そうなれば、役所内で連携などは起こるはずがなく縦割り行政はいつまでも縦割りのままとなります。

 今、社会はどのような変化が起こり、自分の街や近隣地域の状態はどのような方向に向かっていて、自分が所属する組織(役所)はこれから3年程度の間はどのような事を重点として取り組んでいこうとしているのかを知っておくのって行政マンとしては大変重要かと思いますが、全国的にこういうのやっているのかな?

 私が参加し皆さんの話を聴いた感想は「共通点は視点や立ち位置の変化のことを皆角度は違えど言っているなぁ」と思いました。その視点や立ち位置とは「予算主義から決算主義へ」という点です。わかっているようで意外とそうなっていない視点かと思います。

 行政は国や県へ補助金・交付金の申請をしようとすると膨大な資料作成が求められます。そこで予算が付くと「やれやれ」と一安心し、事業をやった後の報告はそれ程審査が厳しくありません。役所内でも次年度予算や計画を作成する際、財政担当などから厳しい「査定」なるものを受け、議会でも細かなちぇくを受け、それを突破するためにエネルギーを使いますが、予算が通り計画の範囲内で事業実施していれば、決算報告の際は議会からもそれほど厳しいチェックを受けることなく終わって行きます。だから『予算を使って事業実施した成果が住民にとって地域にとってどれだけプラスに働いたのか?』という関心がそれほど高くないというのが実態としてあったと思います。

 その決算主義の視点の重要性を昨日話された皆さんは、それぞれの角度で話をされていたと思います。こういうことが施政方針だけでなく役所内の仕事に取り組む基礎として定着してくると役所の活動も変化してくると思います。

 6年目の今年は慣れてきたオンライン&今まで通りのリアル参加で高森町へ関わらせていただきますので、昨年よりも益々皆さんと話す機会が増えそうに思います。どうぞ宜しくお願い致します(^^)。

(Ken)

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