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うらかたり

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記事一覧

うらかたり 第28話

今回、学生会館インフォメーションセンターを2/9付で退任された矢作輝(ヤハギアキラ)さんに、退任の前日にお時間を頂きお話を伺いました。施設利用関連の話題以外をお話しする機会があまりないインフォメーションセンターの方ですが、その場所に立ち続けたからこその学生への眼差しや思いをお聞きすることが出来ました。本記事では、そのインタビューの内容を抜粋して掲載します。 インフォメーションセンター矢作さんから見えた学生会館どらま館: よろしくお願いします。 矢作さん: お願いします。

うらかたり 特別編

こんにちは。どらま館企画部技術班の中村マサシです。 今回は12月のうらかたりを執筆いただいた目黒さんに、技術班の2人(大澤・中村)でインタビューをさせていただきました。前回の目黒さんの記事はこちらをご覧ください。興味深い話ばかりなので少し長いですがぜひ最後までお楽しみください! はじめに中村: うらかたり記事、執筆ありがとうございました。 大澤: ありがとうございました。 目黒さん: いえいえ。 大澤: 記事を拝見して、もう、めちゃくちゃ素敵だな……と思いました。 目黒さん

うらかたり 第27話

こんにちは。どらま館スタッフの大澤萌です。 今年度第3弾の『うらかたり』は、劇団木霊スタッフの目黒ほのかさんに書いて頂きました。 様々な公演で衣装を担当されてきたご経験に加え、私たち人間の身体や声についても、すてきな言葉をよせてくださいました。ぜひご覧ください。 それでは、よろしくお願い致します! 🦀皆さんこんにちは🦀 劇団木霊4年代スタッフの目黒ほのかと申します。今回のうらかたりは衣装がテーマということで、わたしがいままでトップを務めた公演の衣装をいくつか振り返りながら

うらかたり 第26話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班が更新するnote記事企画。 年度も新しくなり、今回は第26話を公開いたします。 こんにちは。どらま館スタッフの中村です。 今年度第2弾の『うらかたり』は、劇団てあとろ50’所属の元木真珠さんに書いて頂きました。作中ダンスを踊ることの多い早稲田では、目立つことは少ないながら大切なセクションです。 それでは、よろしくお願い致します! 初めまして、劇団てあとろ50’ 4年代の元木真珠(もとき しず)とい

うらかたり 第25話

こんにちは!どらま館スタッフの中西です。 昨年度に引き続き、どらま館から、様々なスタッフワークについて実際の仕事の様子を記事にしていただく企画『うらかたり』を公開してまいります。 今回は、*舞台美術研究会出身の松本凜大さんに、実際に製作した美術について書いていただきました。 それでは、よろしくお願いいたします! どうも、舞台美術研究会に所属しておりました、74期の松本と申します。スタッフとしてはまだまだ未熟者ではありますが、僭越ながら私の担当する「舞台美術」というセクシ

うらかたり 第1話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第1話は、渡部が担当します。 今回はこちら。 2019/12/18-23 @どらま館 桃源郷行きたい×劇団森企画公演 『無線電信機の言伝は、アンドロイドに届かない。』 作・演出:高場航大 3つのショートストーリーからなるオムニバス形式の作品でした。各話から1、2シーン紹介します☺︎ 1話 天才少女と彼女が作ったアンドロイドのお話。 D

うらかたり 第2話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第2話は、前回に引き続き渡部が担当します。 今回は舞台美術研究会73期(現在は引退して、さわら小學校と名乗っている人たちです)の引退公演についてお話しします! 2021年1月 映像公開 舞台美術研究会秋季研究会公演 「まちぼうけ」 主宰:犬飼朋花  脚本:須藤瑠誠 演出:イロハス 画廊「街某家」を舞台に繰り広げられる、過去と現在、そしてこ

うらかたり 第3話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第3話は、前回に引き続き渡部が担当します。 本日も「まちぼうけ」のお話です☺︎ 今回はゲネ写真ではない写真も添えてお伝えします〜 これは街某家の入口です。FPC (💡光を四角く切り取ったり、goboと呼ばれるプレートの柄を投影できる小さな灯体です)とPAR36(よく学校の体育館などにある、パーライトと呼ばれる灯体です。数字は「電球の直径(イ

うらかたり 第4話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第4話は、中西が担当します。 渡部さんの仕事を見たあとでやるのは大変恥ずかしいのですが、私がプランを組んだ過去公演の照明からお気に入りの場面を、写真と共に紹介させてください。 2020.12/24 - 12/27 劇団木霊2020年新人公演「真空のジェンガ」 作・演出 鏡原すず この作品の基礎明かりです。前・上・斜めの成分の光によって全体を

うらかたり 第5話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第6話は昨日に引き続き中西が担当します。 こんにちは。今回も過去公演の照明について記していきます! 2021.5/21 - 5/24 劇団木霊2021年本公演「YOKO」 主宰 目黒ほのか 作 マツモトタクロウ 演出 ユリアヤ 今回はつい先日公開を終了した木霊の本公演です。 こちらが劇中の基礎明かり。地底をイメージし、演技領域の輪郭がはっ

うらかたり 第6話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第6話は昨日に引き続き中西が担当します。 最終回の今回は毛色を変えて、実践というよりは少し概念的なお話を。 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』についてです。 この文章、コラムみたいな読みやすい文章なのでぜひ読んでみてください。 その基本構造は、東洋、特に日本の光における美の感覚を例示と共に示していくものです。日本家屋とゴシック建築の比較、蒔絵の漆器と

うらかたり 第7話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第7話は、中西が担当します。 第4話・5話では私が実際に手掛けた照明プランについて書きましたが、その続きということで今回私が書くのはこちらです。 架空の舞台照明をつくる古井由吉『杳子』を上演にかける、という設定で、その冒頭と末尾について比較的リアル思考でプランを妄想していきたいと思います。 まずは冒頭の場面から。 谷底から見上げる空はす

うらかたり 第8話

こんにちは!早稲田大学演劇研究会の川合凜と申します。主に役者・制作をやっています。趣味はTwitterです。今回は、今年の春にあった早大劇研“再生”企画公演「サンカク」と早大劇研企画公演『幸福の標本』でチーフを務めた制作についてお話していきます! そもそも、制作さんのお仕事ってなんなのでしょうか?私が劇研でやってきた主な制作業務はチケット管理、広報、会計の3つ。ご紹介します! 〈チケット管理〉 チケット予約フォームの窓口を作ります。 〈広報〉 Twitterアカウントや

うらかたり 第9話

初めまして。早稲田大学演劇研究会(以下、劇研)3年代の佐久間です。好物は焼き芋。特技は片足屈伸をしながらバンコクの儀式的正式名称を言う事です。皆様と対話がしたい!というところなのですが、主旨に基づき、今回は「照明」についてお話ししようと思います。 私は今年の春に行われた早大劇研“再生”企画公演『サンカク』にて、照明チーフを務めました。コロナ禍でなかなか公演が打てなかったこともあり、これが初の照明チーフになりました。もともと照明に興味があり、照明操作をやったことや照明の講習会