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葬儀社に就職したい方へ

葬儀社勤務20年越えの私から葬儀業界へ入社を
希望している若者たちへ葬祭業のリアルを
教えます
聞きたいことがあればコメントしてください

個人としてはもっと沢山の若者が葬儀業界へきて
一緒に盛り上げたいと思っています

まず最初に葬儀業に定時はありません
一部の事務員を除いて基本的には葬儀社は24時間体制で電話対応をしています
人が亡くなるのに時間外などないのです
何時であろうとも病院やお家に駆け付ける体制でないと他社に取られてしまいます
それほど葬儀社であふれています
もちろん8時間労働が基本ですが月に数回夜勤があったり、お通夜などで12時間労働になったり様々です
大手の葬儀社は社員数を確保しているので過重労働にはなりにくいですが少人数の所では今だにブラック体制なのは否めません

次にお休みは不定休です
毎週土日祝にお休みはもらえません
病院の窓口が閉まっていても人は死にます
そのため365日仕事の体制は保たなければなりません
基本的にはシフト制で毎月決まった日数のお休みとなりますが、少人数の葬儀社では会社の電話を携帯へ転送させ仕事のない日は休みといった形をとっている所もあります
正直、友達は減ります。だって会えないからね

IT化はほとんど進んでいないと思って良いです。
辛うじて紙媒体からipad等へ打ち合わせ媒体が
変わったくらいで電子マネー決済を取り入れている業社はほとんどありません。まあ額が大きいですからね。
ITに強くても「ふーん」と言われるくらいです
Excel使えたら「やるじゃん」と言われるレベルです

他に関西の葬儀社は故人様と接する機会が多いです
地域性や会社の体制にもよりますが関東の業社は故人様の納棺や搬送だけを取り扱っている専門業社を使っていて関西は全て自社でまかなう業社が多い気がします
どうしても受け入れられない人は関東での就職をオススメします

悪いことばかり書きましたがこれがリアルです
じゃあ、何をモチベにしているんだと言う事ですが

やはり、給料は良いです。
サービス業なので原価率は低くほとんど人件費なので社員の手取りは良いです。
おそらく平均で500〜600万くらいあります
ローン審査めちゃくちゃスムーズに通ります笑

あと「ありがとうございます」の価値が高いです
コロナ禍になり葬儀費用は年々減少しておりますが
それでも平均60〜80万円ほどはかかる訳ですが
それだけ高額なお金を支払っても手元に残るのは遺影と遺骨だけなんですよ。
でもほとんどのお客様は帰り際に「お世話になりました。ありがとう」と言われます。
このありがとうは私たちのサービスに対する感謝であり、車や時計を買ったときのありがとうとは内容が違うということは分かって頂けると思います
お客様が支払う大金のほとんどが担当した社員の仕事への対価として支払われており達成感はあると思います

昔はキツイ、汚い、臭いなど悪いイメージしかありませんでした。実際、縁故入社ばかりで一族経営みたいな業社が多かったですし暴力や暴言などパワハラ全開の超絶ブラック企業ばかりでした
今は企業として新卒採用をしていますし、月間残業時間の見直しをしている企業が多いです
労基に走られると必ず負けるので笑
だから、安心して入社してください

最後に絶対に業界に向いていない人の特徴を挙げると「感受性豊かな人」は葬儀業界に向いていません
全員がキレイなままで亡くなる訳はなく、時には虐待で亡くなった赤ん坊や飛び降り自殺をした若者
車に撥ねられ亡くなってしまう人のなど様々なケースがあるのです。
いちいち泣いてはいられません。泣いているご家族様が故人とお別れをして新しく歩みだすお手伝いをするのが私達の使命なのです
志を高く持った未来ある若者たちの
葬儀業界参入を私は期待して待っています

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