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「ジョン・レノン フォーエバー 魂の叫びと日本の心」に寄稿したときの思い出

 いわゆるライターデビューしたときの話。

 今からちょうど3年前、河出書房新社が出しているKAWADEムック「ジョン・レノン フォーエバー 魂の叫びと日本の心」という本が発売された。
 この本では主にビートルズの元メンバー、ジョン・レノンが日本で受けた影響や、来日で訪れた名所などが紹介されている。

 その中で私が寄稿したのは「ジョン・レノンが歩いた日本〈あこがれの京都〉」という部分。

 だが、まったくの無名で、しかもライター経験もないこの私がなぜ寄稿できたのかというと、旧ツイッターで知り合った方が、この本を監修された広田寛治さんに私のことを紹介していただいたいのがきっかけだった。というのも、ジョンが訪れた京都ゆかりの地を取材してくれる人をたまたま探していたらしく、それがうまいこと巡り合ったというわけである。

 広田寛治さんのことは、実は以前から存じ上げていた。私が中学のときに初めてビートルズと出会い、彼らに夢中になっていた頃、父親がある一冊の本を買ってきてくれたのだが、それこそが広田さんの書かれた『ビートルズ学入門』という本だった。この本のおかげでビートルズがどういったバンドだったのか知ることができたし、大学の卒業論文でビートルズのことを取り上げたときも参考文献として重宝させていただいた。
 そんな偉大な方からご依頼をいただくことになるとは夢にも思っていなかったのでとても信じられなかったし、こんな素人がそんなことを書いてもいいものなのかとむしろ恐れ多かったのだが、大好きなジョン・レノンのことを自分の文章で書ける!という嬉しさのほうが勝り、ありがたくお受けさせていただいたのだった。
 寄稿のご依頼を受けてからは、これまで訪れたゆかりの地を整理し、また、広田さんから教えていただいた新たなゆかりの地の取材にも出かけた。
 ただ、参考資料としていただいた写真のうち、一つだけわからなかったものがあり、それが心残りではあったが、締め切りまでに無事に寄稿することができたときは本当に胸を撫でおろしたのだった(本が出版されてからのちに判明したゆかりの地が、先日noteにも書いた直指庵である)。
 そして、発売日にはもちろん本屋に行って、寄稿した本を手に取って読んでみたのだが、自分の書いた文章が活字となって掲載されているという感動は何物にも代えがたい大きな喜びだった。奇跡のような巡り合わせに今でも感謝している。

京都以外のゆかりの地を取材された福岡耕造さんとサインで一緒に

 ちなみに、このときの筆名は「金梅翔仁」で、小説の公募でもこの筆名で応募しており、文藝賞三次通過などけっこう良い成績をおさめていたのだが、最近は落選続きなので別の筆名に変えている。

 さて、寄稿させていただいたこの本だが、広田さんからのサポートもいただきながら一生懸命に取材して書いたものだし、それから他の雑誌にも寄稿しているが、やはり初めてという意味ではこの本がもっとも思い入れがあるので、ご興味ある方はぜひご覧いただけたら幸いである。
 日本のジョン・レノンゆかりの地における研究者として、あのビートルズ研究家である藤本国彦さんにも認めていただいたおかけで、名もちょっとは知られるようになったのかなと。ジョンのゆかりの地巡りを続けてきて本当によかった。広田さん、そして紹介していただいた方には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。
 まだ明かされていない新たなゆかりの地を目指して、これからも頑張って研究していく所存である。

 情報提供や調査・お仕事の依頼も大歓迎なので、お気軽にコメントいただけたら嬉しいです!


実際に私が京都以外のゆかりの地を巡ったときのことは(聖地巡礼)、こちらにまとめているのでよろしければご覧ください↓(パート⑥まで)

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