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ワープスペースは好奇心が育つ場所。根っからのロボット好きが宇宙業界に飛び込んだワケとは?

第11弾となる今回のメンバーインタビューに登場するのは、エンジニアのAhmed(アマド)です。Ahmedは2021年9月にワープスペース初の外国籍の社員として迎えられました。

ヒューマンロボットインタラクションが専門のAhmedは、なぜ宇宙業界に飛び込むことを決めたのでしょうか。Ahmedが仕事に取り組む上で大事にしているものやワープスペースへの期待を語ってもらいました。

ロボット技術を学びたい

-まずはAhmedさんのバックグラウンドからうかがっていきます。ご出身はどちらですか。いつから日本で生活されているのですか。

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出身はエジプトです。だいたい10年ほど前にPh.D.(博士号)を取得するために、日本に来ました。大阪市立大学に在籍し、ヒューマンロボットインタラクションを専攻していました!

ヒューマンロボットインタラクション 
人が使ったり、人と共存して活動したりするようなロボットシステムを理解し、デザインし、評価するような研究領域のことです。
出典:ヒューマンロボットインタラクション

-留学先に日本を選んだのはなぜですか。

日本ほど高いレベルのロボット技術を持っている国は、ほかにないからです。この分野に関しては、本当に競争相手がいないほど日本の技術力は高いと思っています。

-そうなのですね。ロボットや機械にはいつ頃から関心を持っていましたか。

私は幼い頃からロボット工学に興味があり、家電製品から部品を取り出して、装置を作っていました! 一番よく覚えているのは、掃除機です。掃除機の部品を使って装置を作ろうとしたら、壊してしまい、家族と喧嘩になってしまったんですよね(苦笑)。

とにかく私はロボット好きで、それが来日を決めた理由にも繋がっています。博士課程在籍中は、システムエンジニアとして京都にある国際電気通信基礎技術研究所(Advanced Telecommunications Research Institute International、通称ATR)で、外骨格ロボットを開発していました。

卒業後は、ロボティクス関連の企業に就職転職。この企業のAIやロボットのインタラクション技術のレベルはとても高く、多くのことを学ばせてもらいました。

-充実した日々を送られていたのではないかと思いますが、どうして宇宙業界への転職を決められたのでしょうか。

ロボットには、運動ができるものや料理ができるものなど、数多くの種類があり、それを実現させる様々な技術があります。多岐にわたるロボット技術を大学院と就職先で一通り見ると、ロボット分野では次の新しいチャレンジが見つからなかったのです。

私は世界のあらゆることに興味がありますし、知らないことがあれば知るために努力を惜しまないタイプです。Ph.D.を取得したときは、正直なところ「もう十分だ」と思いました。でも、好奇心に突き動かされて、次の挑戦を見つけました。人はみんなそうなのかもしれません。

今日は「好奇心が100%満たされている」と思っていても、明日には新しい興味を見つけて10%になっています。だからまた挑戦する。その繰り返しですね。

そして、子どもの頃から好きだったロボットよりも興味を持てるものを探し、辿り着いたのが宇宙だったのです!宇宙がチャレンジングであることは、SpaceXやBlue Originといった企業が優秀なエンジニアを採用していることが証明していますよね。

未踏のチャレンジ=新たな歴史を作ること

-宇宙と一口に言っても、色々な事業や技術があります。ワープスペースのどのようなところに魅力を感じましたか。

ワープスペースのことを知ったのは偶然でした。タイミングが良かったし、ジョインできたのはラッキーだったと思っています。

ワープスペースは、衛星向けの光通信インフラサービスの開発を進めています。この技術の新しくて、ユニークな考え方が好きです。サービスが実現して、通信が強化されれば、宇宙へのアクセスを増やすのに貢献できるのではないかと期待しています。

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まだ誰もやったことがないことを実現するというのは、歴史を作ること。アポロ計画の有人月面着陸が歴史として刻まれたように、光通信インフラの構築も人類にとっての大きな一歩になるでしょう。

-今はどのような業務を担当されていますか。

様々な業務に携わっています。衛星の必要なコンポーネントの設計や地上局に関する実験などをしています。ほとんど全ての業務が私にとって初めて体験することなので、全て面白いです!

-特に、宇宙分野でユニークだと思うものはありますか。普段の業務に、ロボット工学の知見は活かされていますか。

そうですね。ロボット工学では、私たちが望む動作をロボットが行えるように設計します。その結果、ロボットを制御するためのアプローチや技術が生まれました。この知見は、衛星が撮影した画像を地上でダウンロードするのに活かせると思います。

私たちが目指しているサービスを実現するには、長い時間がかかります。何か物事を達成するには、チャレンジが必要。そのチャレンジが楽しいのです。開発を通じて、さらに好奇心がどんどん育っていっているのを感じます。

いつかはワープスペースでの知見を活かして、ロボット同士が通信できるシステムを設計してみるのも面白いと思っています!

高い目標に挑めるのは、家族の支えがあってこそ

-ワープスペースでは、リモートワークで働いているメンバーも多くいますが、Ahmedさんは出社されることが多いようですね。

オフィスに来るのは好きですね。私にとって毎日オフィスに来るのは、自分の目標を達成するための歩みを止めないということです。ジムに行くような感覚に似ているかもしれませんね。そういうわけで今日も、オフィスに出社しています。

-会社の雰囲気には馴染めてきましたか。

業務は初めてのことばかりですが、ワープスペース社内の雰囲気は、親しみやすくて、一緒に目標達成に向かって挑戦する家族のような感じです。ときには、仕事とは違う話をすることもあって、楽しいです。ワープスペースに入れて本当に幸せだと感じています。

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ワープスペースには、若手からシニアまで広い世代のエンジニアがいて、みんな自分の目標を達成するために努力していて魅力的です。例えば、何か私から伝えたいことがあるときも、みんな真剣に受け止めてくれているように思っています。

-最後に、ワープスペースの行動指針「Compass of Behavior」について、お聞きします。Ahmedさんが大事にしているのはどれですか

Our Compass of Behavior
01. Leap
02. Goal oriented
03. Decide with fact
04. Chase one chance
05. Resilient spirit
06. Respect your crew
07. Love family
08. Adventure
09. Be attractive

7つ目の「Love family」です。これは、家族や近しい人の存在があってこそ、私たちはチャレンジできるので、家族との時間や健康を第一に考えようという思いが込められています。

私もその通りだと思っています。仕事と家族、どちらか片方だけ大事にすることはできません。高い目標を達成するのには、やはり家族のサポートが必要です。仕事と家族の時間を行き来しながら、目標に挑戦していきたいと思っています!

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