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命日回避。

*不謹慎注意


死神「お前は明日死ぬ」

A「え!? なんで私死ぬの!?」

死神「命日だからだ。運命はどう足掻いても変えられん」

A「えー、やだ……。じゃぁさ、せめて、どうやって死ぬのかくらい教えてよ!」

死神「それは不可能だ。死に方は時と場合によって大いに変化する」

A「な、なら、死ぬ時刻は!?」

死神「そんなことを知って、なにになる。どうせ運命は変わらん」

A「それでも、教えて!」

死神「はぁ……しかたないな。明日の午後3時だ」

A「午後3時は……多分、仕事中。なら、仕事中の事故で死んじゃうんだ! なら、明日は家から一歩もでないでいよーっと!」

死神「なにを勝手な事を……運命が変わってしまうだろう!」

A「でも死にたくないもーん!」

死神「しかし、家から出なかったところで、貴様は殺人に遭うぞ」

A「なら、午後3時以前に警察署に駆け込んで、そこからずーっとそこで匿ってもらうわ。それでいいでしょう?」

死神「ぐぬぬ……。いや、貴様が居座った交番中心の地震が発生し、生き埋めになるかもしれない」

A「そんなことになったら、私以外の人たちの命日が変わっちゃうわ。
  『命日は変えられない』って、自分で言ってたでしょう?」

死神「小癪な……!」

A「あーっはっは! 私の勝ちね!」

死神「いや……絶対に回避不能な死に方があるぞ、小娘!」

A「なによ、言ってみなさい! 絶対に回避して見せるわ!」


死神「俺が死神の鎌で(物理的に)殺しに行く」

A「……ズルくない、それ?」

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