見出し画像

「おひとりさま」のきれいな最期を目指して


おひとりさまや事情があって家族と疎遠になった方の親族代わりをすることが増えてきました。
これらの対応をするときのお話です

1, 私の目的
   貴重な財産を次世代に引き継ぐこと
2, 心がけていること
   きれいに、尊厳を持って見送り後始末をすること

一人ひとり事情は違います


Aさんの場合

Aさんは、未婚です。お子さんはいません。
数年前のお父様の相続手続きでご兄弟と争いました。
Aさんが亡くなったときの相続人はその兄と弟の二人です。


「兄と弟には一銭も渡したくない、世話にもなりたくない」


強い意向を確認し、何度も面談を重ね、弊所と死後事務委任契約を結び、
弊所を遺言執行者とした公正証書遺言書を作成しました。


出来上がったとき

Aさん「これで私が死んだら…」
私「私が対応しますよ」

とお答えすると、安心した表情とともに握手を求められました。


その後体調を崩し入院
病院には万が一の時の連絡先として弊所を登録します。

Aさんとは入院中もチャットでやり取りをしました。


最期を迎えました。
病院からの連絡が入ると葬儀社と打ち合わせをし駆け付けます。

ご友人などご希望の先への連絡、死亡診断書の受け取り、病室のお片付け、葬儀埋葬に対応しながら、遺言執行者としても動きます。

Aさんのご希望は、
あらゆる支払い等済ませ、残った財産はご希望のところへの寄付でした。


これらの手続き期間は、お持ちの財産や支払いの関係にもよりますが
お亡くなりになってから2か月から1年かかる場合もあります。

Aさんのスマホを開いたら…

当然のことながら、手続きが終わった後にご本人から感想をうかがうことはできません。


ただ、Aさんの場合、スマホを開いたところ

「山田さん どうもありがとう!」

と出たときにはさすがに画面が霞んでしまいました。


これから

もちろんすべて一人で対応しているわけではありません。
それぞれのシーンでプロフェッショナルな方と協力しながら、時にはチームを組んで進めています。

少しでも、貴重な財産を次世代に引き継ぐお手伝いをしたいと考え、これからも進んでいきます。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?