【Mリーグ】ファイトクラブ伊達朱里紗の隠れたファインプレー
短め記事
え?隠れてもいないし他の人も検証してるって?
まあ知らない人向け記事って事で。一応自分で考えて検証していこうかなと思います。
10月8日Mリーグのオーラスから
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ここの朝倉プロの5pポン(打8s)が重要
状況としては3着目の朝倉プロが2着目を狙っているという事ですね
トップもラスもかなり点数が離れているという状況も考慮
しかしこのポンしたことで情報が出てしまうというデメリットがあります
どういうことかというと、タンヤオ狙いがばれるのはもちろんの事、3着目が2着目逆転に必要な打点(3900点以上)から手牌を読まれそうです
さらに、ポンで速くなっているでしょうか?
使える5pをポンした事でむしろスピードダウンにも見えてしまいます(ここプロの見解欲しい)
状況を加味したオーラスでの読み
本人のツイートから朝倉プロがポンした時点で鳴かせに行かない(シボリ)沢崎プロノーテン、自身はテンパイ、朝倉プロテンパイで終局という方針を考えられたようです
すみません。ここから先はかなり高度な読みの話で私の雀力を超えるので転載させていただきます
伊達さんがアサピンさんのタンヤオ仕掛け(5pポン→打8s)に8mを絞ったシーン
①5巡目から形テン狙いはないので、二着逆転条件(3900)を満たしていることはほぼ確定
②ポンした5pに赤がなく自身赤2枚持ちのため、アサピンさんが3900以上であるなら、ピンズ下(ドラ含み)のブロックがあることは確定
③ ①②より、アサピンさんのブロック構成は、
マンズ上で1、ピンズ下で1、ソーズで最低1、+α(ソーズの可能性が高い)
④マンズは2m・4mが切られ3mが鳴かれていないので、鳴かれるとしたら58mは大本命
⑤マンズ、ソーズの濃い余剰牌が出ていないので聴牌ではなさそう
⑥マンズ上のブロックがほぼあるとは言え、完成や77mのパターンもあり得る
⑦直前の8mがポンされていない
⑧自身の手が十分和了を狙える手で、西を鳴き一向聴になる形はキープしたい
⑨聴牌、ノー聴で逆転されてしまう
などを考慮すると、相当鳴かれることを覚悟しながらも8mを切るという選択をする選手もたくさんいそう
転載ここまで
という事でここからの進行
ツモは8m
全くの不要牌
しかし打牌は8s これがファインプレー
8s対子落としで絶対に鳴かせない方針
ただし自身がテンパイを取ることも条件
チーしてテンパイは取りに行きます
今の状況をまとめると
自身のテンパイは絶対
朝倉プロに鳴かれる、ロンされるはダメだが、ここにきではテンパイを崩さない方が大事なので不要牌は全部切っていく
2着確保の為、自身テンパイ、朝倉プロテンパイ、沢崎プロノーテンでの終局が理想
朝倉プロは「沢崎プロが連荘してくると思ったがそうではなく誤算だった」とのこと
これで終局
最後に本人から
あと朝倉プロの5pポンはかなり疑問と評している人もいました。
本局に関しては私も同意見で、天鳳位2回の朝倉プロの方が伊逹プロより技術的に上じゃないといけないのだけどそうは思えませんでした。ただし朝倉プロの5pポンが最善手かもしれませんし、やはり私の雀力で善悪はわかりません。ここまで記事書いておいてなんですが全部個人の感想です。
まとめ
伊達プロの隠れたファインプレー紹介しました
オーラスの読み・計算力はかなり勝敗に直結する技術と思っているので、この部分で強さを見せた伊逹プロを見ると近年の好成績も納得です。
ハギーはかなり苦手(アバウト)で、それがMリーグ通算成績に表れているのではないでしょうか。私は過去記事でハギーのオーラスを取り上げていたはず。
平凡な打牌はプロではない、と無理に変わった打牌で個性を出そうとしなくても、このような深い読みがあれば、おー凄いなってなるし、私はMリーグでこういう打牌を見たいですけどね。
例えば狭く受けて、たまたま狭い方が来て上がれた時、それは称賛される打牌なのか?とは思う。観戦記でも素晴らしい打牌とは書けなそう。
このような好手が熱闘Mリーグで紹介されないというのは残念な所
ジャイの目のコーナーも無くなったよね
ハネ満ツモったーすごーいというダイジェストでは浅いというか、あれじゃ麻雀運ゲーだなで終わってしまう。ああいうダイジェストは止めて素晴らしい手の紹介を求めます。物凄く考えられた打牌というのはプロ対局の醍醐味というか一番の盛り上がりポイントと思うのでぜひ取り上げて欲しい。
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