【ゲーム】ゲーム制作者視点で見るDQ5のここが面白い
以前何度かDQ7の批評をしてきましたが、今回はDQ5が神ゲーである理由をゲーム制作者視点で書いていきます。
当然DQ5が面白いと思うのもDQ7がアレと思うのもバリバリ個人の主観でしかないのでご注意。またネタバレも全開でやりますのでプレー済の方で広い心で読んでいただけると助かります。
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https://note.com/waremococo/n/naa27d14fb195
オラクルベリー→サラボナまで神がかり的に面白い
つまり青年期〜結婚までの独身期間がRPGとしての自由度やテンポも良くとても面白いという事ですね。結婚後はほぼ一本道になります。
結婚は人生の墓場というのがよく表現されている
少年時代と結婚後は目的や行くダンジョンがはっきりして迷う事は少ないでしょう
あえて仲間システムを中盤から採用した製作者の気遣い
ガチャ的な射幸感を煽るシステムを作ったのは先見の妙がありますよね
そしてこのシステムは中盤から採用されますが2つの効果があります
1 戦闘に慣れてもらう為、最初は従来のシリーズ通りプレイしてもらう
2 慣れた頃に採用する事で戦闘のマンネリ感が無くなる。戦闘が劇的に面白くなる
仲間システムはDQ5のセールスポイントですが、このような理由であえて中盤から採用されます。
昨今の説明的になりがちな最初の戦闘にならずシンプルで分かりやすくなっております。
本当にこのような細かい気遣い出来る人がDQ7を作ったのが不思議
ゲーム中で最も分かりにくいフラグ「ラインハットに行くにはアルカパの宿で寝る」
本来ならマイナスポイント
初見プレイヤーを多く見てきましたがこのフラグを発見できずにしばらく探索する事になります。
しかしここでウロウロするのはとても面白い。ここ重要
RPGの醍醐味ではないでしょうか
十分に仲間システムを堪能できるし、仲間になったモンスターのレベル上げ、新しい技を覚えるのもワクワクします。そのうち宿に泊まるように計算され作られています。
また、青年期の拠点であるオラクルベリーはカジノがあり、プレイヤーを飽きさせません。
とてもギャップがあっていいですね。物語的にも父の死と奴隷生活、暗い時間が続いたので開放感は際立ちます。より主人公=プレイヤーへ没入感が増す仕組みです。これは上手いですね。
ちなみにPS2版だとラインハットに行くにはパパスの手紙を読み天空の剣を入手するのが必須となりフラグは2つになります
逆に言うとSFC版ではこれらをカット出来る。ストーリー上重要な手紙の内容や天空の剣をスルー出来るとは昔のゲームらしい自由度。だがそれでいい。
天空の剣と共に、パパスの手紙には母を探していたのが旅の理由だったと書かれております。ストーリー上重要なシーンです
主人公が勇者でないというのもRPGのセオリーから外れる意外な展開で驚いた人もいるのではないでしょうか。
ラインハット→塔→ラインハット
主人公達は太后の正体を暴くためラーの鏡を取りに行きますが、塔の扉は開きません。
祈りの力が必要な為シスターのマリアを連れていきます。
このようにストーリー上に自然と他キャラを絡ませるのでストーリーが無駄なく冗長になっていません。
PS2版では塔の仕掛けが逆になっています
にせたいこうを倒すとヘンリーとお別れです。短い期間ですが印象に残る味の効いたキャラクターでした。
またも行かなくていい洞窟
ラインハットが一件落着すると別の大陸に行けるようになります
ここでまたも何が目的か分からなくなるので探索区間になります
ちなみにこの街で新しい装備が売っていますが、次の街でさらに良いものが売っているため初見プレイヤーは買い物にも大いに悩みます。
それもまたRPGでしょうか。
この洞窟には以前主人公が助けたキラーパンサーがいます
しかし、仲間にしなくても話が進む、つまりスルー出来ます。なんという自由度。
ここの突撃兵は装備を整えて無いとめちゃめちゃ痛いです
そして明らかに人間のグラフィックでモンスターと言いにくく、異端の存在感を発しています。
いつの間にかヘンリーが結婚 本当にテンポ良いな!
ルーラを覚えてラインハットに戻るとヘンリーがマリアと結婚しています
こっちは苦労して旅続けているのに幸せそうなヘンリーにイラッとしつつも、主人公はDQ5最大のイベントが待つサラボナへと向かいます
なお、直接言うのは恥ずかしいからとヘンリーが主人公宛で手紙を残すシーンは感動的な場面です。DQ5はこういう心理的なフォローもしっかりとあります。DQ7の種泥棒と違って雑な扱いになっておらずプレイヤーに理解しやすい見せ方です。
まとめ
というわけで物語中盤をピックアップしてみました
まあ最初から最後まで面白いですけどね
ストーリーが中だるみしない、分かりやすい、テンポが良い(出産はテンポ良過ぎる)仲間が最大3人以外には私には批判するポイントが思いつきません。
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