駄文2
実家で全く料理を手伝わず、上京してからも自炊せず、無印良品のレトルトで貯金を溶かし、後悔の涙を啜って生き延びてきた私ですが、今では料理が趣味の一つでもあります。
ルームシェアをしていた頃、料理の得意な同居人に教えてもらい、少しずつですが覚えていきました。最初に教えてもらった料理はグリーンカレー。簡単だし美味しいよとの事。確かに具も応用が効くし、美味しいし良いかも!グリーンカレーペーストにココナッツミルク、タケノコは細切りが安く売ってるし(近くのスーパーで100円だった)、あとは鶏肉と茄子。こりゃ簡単だねと初めて自分の手で完成させた料理に舌鼓を打ちました。
その同居人は最強のグリーンカレーを作るべく色々試行錯誤しておりました。甜麺醤を隠し味に入れたり、カボチャを入れたりして、辛味の強いグリーンカレーを甘さでマイルドに。ふんふんふん、なるほどねぇ、アレンジね?料理初心者がしてはいけない事の一つにアレンジがあります。ひたすらグリーンカレーを作り続けたし?私もグリーンカレー中級者なら?もうアレンジ?してみちゃいます〜?と、引っ叩きたくなるくらいのウザ顔の私が顎に手を添えてコチラをドヤーサと見てきました。
材料も少ないし、イケると踏んだ私はアレンジに手を伸ばす事に。選んだ材料はじゃがいも。コレがイケなかった。本当にダメだった。
グリーンカレーは基本的に辛味が激強です。使用するペーストの量にもよりますが、初心者特有のミスその2、分量を計らない。コレも良くなかった…。
分量を計らず、ペーストを油で炒める。パチパチと辛味がもう飛んできて…おやおや…?となる。ココナッツミルクを入れ、タケノコ、鶏肉とじゃがいもを投入。カレー=じゃがいもでしょ!と思い、入れたじゃがいもは、グツグツのココナッツミルクに溶け出し、じわじわとその粘度を増していく…。
激烈に辛い物を食べた事はありますか?その後トイレで、後悔の涙を流した事は…?汚い話で申し訳ないのですが、用を足す時に凄く痛いと言うか、辛いんです。カラくてツラいのです。。
溶け出したじゃがいもにより粘度を増した私のグリーンカレーは、本来あるべきしゃばしゃばの姿をすっかり忘れ、ゴポゴポと煮たっている。味は特に美味しかった記憶も無ければ、不味かった記憶もありません。
問題は翌日でした。私の内にある辛味は粘度を得て、腸を蹂躙していきます。辛味は、トゲトゲのついた神輿をエッサホイサしつつ、腸を練り歩くお祭り野郎でピーヒャラドンドン!!次いで、タオルまぁわぁせー!!の声にトゲトゲのタオルを振り回す人達も出てきて、私の腸は真夏のジャンボリー。トイレに籠った私は、レゲエ!砂浜!ビッグウェーブ!と心の中で叫びながら、湘南◯風を呪いました。
汎用性が高く素晴らしい食材じゃがいもは、なるほど凶器にもなると知った辛い思い出でした。
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