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スウェーデン航海記②

みなさん、「スウェーデン航海記①」はいかがでしたか?
まだの方は、一つ前の記事をぜひ見てほしいです😙

…今回のキーワードは、お金と家族。

お金と家族は自分にとってより大切な存在だと、考え方がアップデートされた出来事でもあります。

当時の想いを書いていこうと思います。


『お金』の件


スウェーデンのチームから提案された契約内容は下記の通り。

・試合の期間:8月7日〜10月1日
・ビザは観光ビザで90日間滞在できるため、特別な申請なし
・チームが用意してくれるもの:食費、住居

かかる費用は、航空券代だけでした。

「もう行くしかない!というより行きたい!」

話をもらってからすぐ、まず監督に相談しました。

スウェーデン行きの話をもらったのが6月上旬で、実際に飛び立ったのが8月上旬。
途中話がなくなったのではないかと思うくらい期間が空いたので、親も監督もきっと行かないんだろうなー、と半分冗談くらいの気持ちでした。

とにかく、海外の人はマイペース。
こっちは急ぎで連絡して欲しいのに、返信くるのが3日後とか普通です。

海外行きの話が急に進んだのは飛び立つ1週間前。

まずは慌てて航空券の手配。
直前の予約で値段も高く、往復で約30万円。

自分で決めたことだから、全部自分で準備しようと思っていましたが、大きなお金を急に自分で準備することはできず、やむを得ず親に出してもらうことになりました…

無事に振り込みは済んだのですが、親はこんなに急かした振り込みはおかしいと、心配になり、詐欺なんじゃないかと疑い始めました。

そこから親は、このスウェーデン行きに少し不信感を抱き始めました。



『家族』の件


航空券の手配も済み、いよいよ飛び立つために準備を始めました。

足りないものをキャリーケースに詰めるために、出発前日に実家に帰りました。

朝、起床したら、親がとんでもないことを言いました。

「やっぱりスウェーデンに行くのやめなさい。ちょっと怪しい気がする。」

準備が進むにつれて不信感が増していました。

親よりもさらに心配していたのは、祖父でした。

スウェーデンのチームも聞いたことがないし、大井美波さんとも面識がなかったので、本当にサッカーの話なのか、など挙げ出したらキリがないほど、不安要素がありました。

祖父は、挙げ句の果てに人身売買なのではないかと言い出しました。
→これは後々笑い話になりました。

相手チームの監督と英文でやりとりをし、翻訳機を活用しながら書類に必要な情報を入力したり、パスポートの申請を一から行ったり。

自分がここまで準備をしてきたことに対して、全て否定されたことが、私にとってショックでした。

航空券も手配して、監督にもチームメイトにも海外行きを伝えて、後は行くだけ、と思っていた矢先に、まさかの家族・親戚からの反対意見。

相手チームはもうリーグ登録進めているし、航空券もキャンセルしないといけないし…

とにかく、パニックでした。

親と私の間では解決できず、海外でサッカーの経験もある監督に、これまでの経緯を話し、相談に乗ってもらいました。

監督は、初めてスペインでトライアウトをしに行った時の話をしてくれました。

泊まったホテルの部屋は薄暗く、シャワーの水は汚いし、知らない車に乗せられて練習会場に連れて行かれた話など、

「海外に『絶対』はないよ(安全とか安心含め)。だけど、行く意味は絶対にあるし、今回の経験をプラスにして帰ってきて欲しい。」

改めてスウェーデンに行きたいと背中を押してくれる言葉をくれました。

親と祖父は、大学サッカー部公認の海外渡航ではないことに不安を覚えていたので、監督から、大学側は海外渡航を認めていることを、直接説明してもらいました。

私の説明不足によって、大切な人を心配させてしまっていました。
言葉足らずで本当に申し訳なかったです。

どちらにせよ、私も母もバタバタしていたので、1週間だけ飛行機を遅らせて飛び立つことにしました。

家族との関係も修復され、気持ちも整理し、改めて海外への挑戦を決意しました。


最後まで読んでくださりありがとうございました!
お金は、自分で何か行動して実際に使ってみないと価値がわかりません。
親にとりあえず払ってもらっているだけでは、お金の重みはわかりません
今回、航空券がこんなにかかることも今まで肌で感じることはなかったです。
お金の重み、価値を今ではすごく感じています。
今回の出来事は、その気づきとなるきっかけになりました。

何より、家族や祖父との関係に亀裂が入りかけたのが怖かったです。
小さい頃から祖父のことは大好きで、お世話になっていますし、ご飯にも連れて行ってもらったり、旅行に一緒に行ったり、数えきれない思い出があります。
だからこそ、私が原因で、大好きな者同士がバラバラになってしまいそうな気がして、それが一番怖かったです。

子供の頃見ていた家族や親戚って、大人になってから関わるとまた違った角度から関係性を見ることができます。
これがまた面白い。


…さあ!お待たせしました!
やっと次からスウェーデン章に突入します!
長かった〜笑

近々公開しますので、また見てください〜


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