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Kumamoto Earthquake...

あれは、高校3年のとき。ちょうど今の時期だった。



隕石が落ちたときのような恐ろしい音がグォオンと鳴り響いた後、縦揺れから横揺れに変わって行くのが分かる。揺れはどんどん大きくなり、瓦が落ちる音、家の中からは、皿が落ちて割れる音、悲鳴が聞こえる。



4.14の21時頃。僕は野球部の部員と練習後の自主練を行っていた。
いつものように、いつものメンバーと秘密の自主練習。帰るのはいつも10時や11時頃だったか。だから夜ご飯もいつもその時間帯に食べる習慣になっていた。



「そろそろ、最後の体育祭やな。」

「最後やから、どうせなら前に出て芸でもかましてみるか?笑」



僕の高校は、体育祭が秋ではなく春にある。それも熊本トップクラスに早く毎年4月末に行われる。なのでこの時期は、学校総出で体育祭の練習が行われる。要は、一番盛り上がってくる時期だ。


野球部にとって体育祭とは特別イベントだ。(俺だけかな?笑)
野球部いや、少なくとも僕は、足の早さにはそれなりに自信があったので、この時期は大いに活躍できた。まるで自分が主役になったかのような感覚に陥っていた。
だからこの時期だけは、野球のきつさを吹き飛ばしてくれる。



そんな時期にやつは突如やってきた。



僕らは、野球グラウンドで被災した。


「やばい!これはやばいぃ!!!!」

「マウンドやぁぁ!!!!!!マウンドォォ!!!!」



緊急時は、会話が非常にシンプルになる。いかに早く意思疎通し、行動するかが生と死を分ける鍵になるからだ。



揺れが収まると、あちこちでサイレンが鳴ったり、人が焦って外に出てきて誰かしらに電話をかけている様子が見られる。自分の携帯では、緊急地震速報のアラームが鳴り響いている。小さい子供の泣き声もいろんなところから聞こえてくる。



「これは大変なことが起こったかもしれない。」



すぐさま情報を手に入れるために、スマホで確認。


「震源地は熊本県熊本地方 最大震度7」



まさに、大地震。東日本大震災が頭をよぎった。津波はどうなのか。また多くの人が津波で流されるのか。建物の下敷きになった人はどれだけいるのか。またたくさんの人が死ぬのか...

しかし、津波の心配はないとのことだった。今のところ甚大な被害は確認されていないということだった。しかしその後、14日から15日の深夜にかけ震度5以上の揺れ(余震)は、何度も何度も続いた。




僕が、なぜこの話を、今したいのか。
皆さんにも考えていただきたい。
もし、今、このコロナの国難時に、東京直下型大地震が発生したら、国はどうなるのか。まず、国として機能するのか。人は生きられるのか。東京だけではない、あなたの住む場所で起こったらどうなるか。ライフラインは断絶。スーパーに人は殺到。避難指示。人が集まるとコロナが今度は迫ってくる。まさに万事休す。


だからこそ僕たちは、こんなときだからこそ、常にリスクマネジメントをしておく必要があります。今回に限らずです。リスクマネジメントは、人が成功する上で確実に必要となるスキルです。


もし、国が助けてくれなかったらどうしよう。
携帯の電波がつながらなくなったらどうしよう。
津波が来たらどうしよう。
大切な人が亡くなったらどうしよう。
コロナ後に不景気がやってきたらどうしよう。
この会社がクビになったらどうしよう。
野球ができなくなったらどうしよう。
ミスしたらどうしよう。

すべては、自分自身の選択によって、その後の運命は変わります。選択をするためには正しい知識が必要です。正しい知識は正しい選択を導いてくれるでしょう。そのために僕らは勉強するのです。


「自分の身を守るのは、国でも大人でも親でもない

自分の身は、自分で守るしかない。」













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