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いしも・ともり
2024年7月3日 11:19
二人がカフェを出ていったのを、西方加奈はカウンターの奥からこっそり見ていた。『侑が女の人と一緒にカフェ? ありえないんだけど? あの女性は誰? かなり年上に見えたけど、何かの勧誘とかじゃ……ないよね?』 加奈は週に3回、学校終わりに17:00~20:00まで、カフェ永遠でアルバイトをしている。侑がカフェに……、しかも女性と一緒に来るなんて、加奈にとっては晴天の霹靂だった。 加奈と
2024年7月2日 17:55
「さっきの店員さんは……友だち?」 「え? あぁ……。友だちというか、家が隣で幼馴染っていうか。お節介な姉? 妹?って感じかな」 「そう……。か・彼女だったりして……?」 口から心臓が飛び出そうなのに、聞かずにはいられなかった。怖くてたまらず、震える手をもう片方の震える手で押さえる。 「ち・違うよ! そんなんじゃないよ。本当に兄妹みたいな感じで……。加奈……、あいつ、加奈って