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それぞれに「世界との距離」 ~サントリー対ワラタス戦の個人的雑感~

青山通りには小さな歩行者天国ができており、様々な出店が僕らを待ちかまえていた。今日はお祭りのような いや、お祭りなのだ。正式名称は「秩父宮みなとラグビーまつり2017」である。
ワールドカップまであと2年。ラグビーを取り巻く様々な事象が急ピッチで色づけられていく中、このイベントは催された。
大会への機運が高まらない云々という意見は以前から耳にしていたが、ようやくそれがかたちとして目に見えるようになってきた。もう少し早く、ラグビーを華やかに色づけるイベントは開いて欲しいと思ったが、これに関して言えば時間で解決する問題だったのかもしれない。

さて、メインイベントは秩父宮ラグビー場で行われたサントリーサンゴリアスとスーパーラグビー・オーストラリアカンファレンス所属のワラタスが対戦する親善試合だ。
親善試合という名前が表すとおり、多少の緩さが残るゲームとなった。選手交代が自由で、一度退場した選手も再び投入することができた。アイスホッケーやアメフトと同じ体でラグビーをする。そこも少し、試合をわかりにくいものにしていた。

ゲームは予想以上にサントリーの奮闘が目立った。先制されたあともひるまず、テンポの良いパスワークで翻弄。モールもきっちり押し切っていた。後半12分までに3つのトライを奪い「ひょっとすると」と思わせた。

しかし、相手も相手である。3本目のトライを奪われるも、田村のゴールキックをチャージする好判断をみせる。そして、キックオフ直後にホーウィッツが走りきってトライ。これで流れは相手に完全にいってしまった。22分にもだめ押しのトライを奪い勝負あり。ゲームの分かれ目を読む感覚という点が、2点差という結果に反映された印象である。

とはいえ、サントリーの底力にも驚かされた。日本のチャンピオンチームとして、恥ずかしくない戦いはできていたと思う。クラブ単位でも世界と互することは可能なのか? その可能性をこれから追うためにも、ワールドカップ後もこのような「世界と挑戦する機会」は設け続けて欲しいものである


どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)