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【備忘録】7人制ラグビーリオ五輪本大会予選 日本対ニュージーランド

遠いリオデジャネイロの地にて、再び日本ラグビーが世界を驚かせた。現地時間9日に行われた男子7人制ラグビーの予選プール。日本代表は強豪・ニュージーランド代表を14ー12で下す番狂わせを起こした。15人制よりも「まさか!」が起こりやすい7人制とは言え、相手はまだ1度たりとも勝ったことのないラグビー大国。それをオリンピックという絶好の舞台で成し遂げてしまった快挙。彼らの姿に、昨年のラグビーワールドカップ・南アフリカ戦と被らせたスポーツファンも少なくないだろう。

前半から日本の戦いはハマっていた。しっかりとボールをキープし、相手守備が緩んだ隙に攻撃をテンポアップさせる。後藤の先制トライはお見事だった。ディフェンスラインも崩れることはなく、ボールの争奪戦では桑水流主将や羽野がしっかりと絡む。1トライを返されたが、前半は7ー7の同点で折り返す。

後半早々にアキラ・イオアネにトライを奪われたが、日本代表は慌てていなかった。豊島、坂井、副島亀里と矢継ぎ早に選手を交代させ、パスワークのテンポを取り戻そうとする。残り2分で副島亀里がトライを奪い、コンバージョンも成功し逆転。ラストワンプレーはニュージーランドの猛攻が続いたが、これも必死のディフェンスで見事逃げ切り。勇敢かつ緻密に戦った日本代表の戦略勝ちだったと言えるだろう。

この試合の勝敗を分けたのは、レメキが「黒子」に徹したこと、そして交代選手が成功したことの2点ではないだろうか。

まず、レメキが良い意味で目立たなかったのは、この試合で最も意外な点だった。レメキは7人制日本代表のエースであり、その役割はどちらかというと突破役、あるいはトライゲッターとしてだった。しかし、この試合では「ボールをキープし、次のパスに繋げる」プレーがとても目立っていた。相手も彼をマークしていたが、それを掻い潜って、代わりに他の選手を走らせる。2本目の副島のトライで囮になったシーンがそれを物語っているのではないだろうか。

そして、交代選手の役割も大きかった。前述した3名はもちろん、ラストプレーでビッグタックルをお見舞いした福岡も忘れてはならない。偶然生じた場面ではあるが、あの局面で最も加速力のある人間が大外にいたのは、相手にとって非常に不運なことだった

※そんなわけで、11日0時より日本の大事な大事な予選最終戦、対ケニアもお楽しみに!?

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)