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冬の国と夏の国

今、中央アジアに住んでいると言うと「冬は寒いですか」という質問をよく受けます。これにはいつも「日本と同じか、少し寒いくらいです」と答えています。現地の人はここは寒いと言ったりするのですが、少なくともここに住んでいる7年ほどの間の経験では日本とほぼ変わらないというのが実感です。

ここに来て初めて気付いて後悔したのは、ここの夏がとても暑いこと。ピークには40度を超えます。夏の日差しは肌をじりじりと焦がすように厳しいです。それに加えてそのような夏の季節がとても長いことです。4月になると夏めいて来て、その暑さが終わるのは10月ごろでしょうか。1年の半分は夏ということになります。この夏の長さのほうが私には厳しいです。ここは「夏の国」ということが言えるでしょう。

それと対極にあるのがモンゴルです。モンゴルでは5月初旬にやっと春めきます。しかし「ナーダムが過ぎれば秋」ということわざがあるとおり、7月半ばからは急に寒くなることもあるくらいで、9月になるとすでに日本の冬のようになります。モンゴルで仕事をするために到着したのがある年の9月6日ごろだったと思いますが空港に着いたら寒くて、空港で迎えの人に「きのうで夏は終わりました」と言われたのを覚えています。ここは半分どころか8ヶ月以上が冬で、ここはまさに「冬の国」でした。

私自身はその前にロシアに留学したこともありましたので「冬の国」を渡ってきたのですが急に今の「夏の国」に来てしまい、気候に関してはまったく自分の体に合わないことを来て後悔しています。行き先を間違ってしまった渡り鳥のようですね。

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