自分も写真を撮っていいんだ、と思った話
先日、写真家・幡野広志さんの「いい写真は誰でも撮れる」ワークショップに参加してきました。
写真について門外漢な私ですが、ずっとTwitterでフォローしてた幡野さんにお会いしてみたかったのと、写真が楽しく撮れるようになれたらという思いがあり、申し込むことにしました。
ちゃんと写真を勉強したことのない私が、自分も写真を撮っていいんだと思えるようになった話を書きます。
私とカメラ
私は、持ち運びできる電子機器が好きなので、スマホやタブレットも持ちたいし、カメラも手軽に使えたらと憧れがずっとありました。数年前には、同僚から勧められたRICOH GR IVを買いました。
最近は、SNSやnoteでも一つ写真があるだけでイメージがつきやすく、「自分も写真がちゃんと撮れるようになれたらなあ」と漠然と感じていました。
しかし、Instagramなどでたくさんの写真を見れば見るほど、上手い写真しか載せてはならないという謎の思い込みが強まり、普段はこそこそ自分用にスマホで撮る程度でしか写真に関わってきませんでした。
というありがちなループに入り、せっかく買ったカメラも引き出しにしまいっぱなしになっていました。
参加しようと思ったきっかけ
もともと幡野さんの印象は、写真はもちろん魅力がありますが、自分の考えを真っ直ぐ書いてくれるところも素敵だなと思っていました。
そして、少し前のこの記事を読んで、「自分も写真を撮っても良いのかもしれない」という気にさせてくれました。
写真へのハードルが取り除かれた瞬間
自分が写真に対して難しく感じてた部分を振り返ると、設定が多くて迷う、構図や撮り方への知識がない、そもそも自分にとってのいい写真は正しいのか?という不安でした。
前述の記事でも、ワークショップでも重ねてお話しがあった印象的なポイントは、
設定はいろいろ変えなくてもいい
自分が見たもの撮ればいい
「ヘタだけど、いい写真」を目指す
これを言っていただけたことで、私の感じていた写真を撮ることへのハードルがガクンと下がりました。
ワークショップの他の参加者は立派なカメラを持っていたので緊張していたのですが、この言葉に励まされ自由撮影時間には「さあ、何を撮ろう!」という気持ち軽く外に撮りに行く事ができました。
私の撮った写真
いつもの私はカメラ本体の設定で明るさやモノクロ変換する程度ですが、今回はRAW(*)で撮影し、ソフトを使った現像を初めて体験しました。
(※RAW:カメラのセンサが取得したそのままの画像情報)
八百屋の看板
見てもらいたいものをより良く見せるための現像。幡野さんの現像は、5人の食いしん坊たちがより元気な表情に見えます。
写真は撮ることも大事ですが、現像によってもこれだけ個性が出るのか、とただただ感心しました。そして、自分らしい現像を見つけるのも写真の楽しみなのかもなと発見がありました。
なんてことのない日常の風景ですが、撮ったものから選んで現像するうちに、写真を撮影した時の思いがストーリーになって残っていく感覚がありました。撮っただけで終わるのはもったいない。
写真だけでなく学んだこと
私は趣味で楽器をやっていますが、ふと「これは音楽にも言えるんじゃないか?」と感じました。
楽器のセッティングはいろいろ変えなくてもいい
自分が聴きたい音楽・演奏したい音楽をやればいい
技術がヘタでも自分の好きが伝わる丁寧な演奏を目指す
好きなものは好き、でいいはずなのに、他人の作品を見過ぎていつの間にか正しいものを探そうとしてたのかもしれない。
ものすごくシンプルで当たり前のことかもしれませんが、自分が取り組む全てのことに通じる、とても大事なことを教えてもらえた気がします。
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