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ブレない人になるために、自己理解からはじめよう

ブレない人とは、どういうイメージでしょうか?
決断力がある、芯が通っている、自信がある、頼もしい、など。こんな大人になりたい、と思われる方もいるかと思います。

この記事では、ブレない人になるために、自己理解、つまり「自分のことを知る」こととの関連性と、その具体的なやり方を書きました。最終的に、自分自身の価値観を簡潔に示す、自分の人生のスローガンを言語化することが目標です。

自分のスローガンが見つかることによって決断に迷いが少なくなりブレない人に近づいていきます。ぜひ楽しみながら見つけてみてください。


自分の事を言い当てられたい気持ち

みなさんは、占いや性格診断などはしますか?

SNSでも「自分の結果はこうだった〜。」「すごく当たってる!」などの発信を見かけることがあります。私自身は、自分の判断に確信が持てないとき、こうした診断に頼りたい気持ちになったりしました。

自分の性格なんて自分自身のことなのに、なぜ診断してもらいたいのでしょうか?

それは、「周囲の人の方が自分の性格をよく知っている」側面があったり、よく「自分の周りの5人があなたの平均値」と言われたり、自分のことなのに自分ではわかっていない部分があるからかと思います。

では、なぜ自分の事を知りたいのでしょうか?

性格を言い当てられると同時に、こういう人はどう振る舞ったらいいか、アドバイスが書いてあったりします。自分の性格に合った行動とはどんなものか、ヒントになるものを参考にして、より間違いのない判断をしたい気持ちもあるかもしれません。



自己理解できてると迷わなくなる

結論から言うと、自分のことがわかっているとどう行動すべきかが迷わなくなります。

なぜなら、自分にとって何が大事か、また、自分にできること(能力)がわかっているので、重大な選択の際にも最適解は何なのか、冷静に客観的に判断できるからです。

性格診断や占いのように他者に頼ることなく、自分にとって何がベストなのかが自分でわかるということです。


自己理解は自分の人生を乗りこなすための大事な作業です。


では具体的に、自己理解をする3つのステップを紹介します。


Step 1  自分の経験を振り返る

初めは、自分が今まで経験してきた事を書き出します。

学校や仕事で身につけたスキルもあれば、楽しみながら身についた趣味や習い事も書き出してみてください。上手下手は関係ありません。

小さい頃に習っていた・嫌々やってたものでも構いません。とにかく、継続的にやってきたことを全て書き出してみてください。
(私自身の振り返りを書きます。粒度の参考にしてみてください。)

私の場合は、プログラミング、スマホアプリ開発、サークル運営、飲み会・勉強会の企画、楽器演奏、つくりおき料理、水泳、柔道、などを書きました。


そして、もう一歩だけ踏み込んで、それのどんな側面を楽しんでいたか、振り返ってみてください。同じスポーツをやってる人でも、ゲーム性を楽しんでいる人、ボールを扱うのを楽しむ人、仲間と過ごすことを大事にしている人、さまざまです。

私は、楽器の演奏をしていて、曲や音色が好きというよりも楽器を使いこなして自由に音を出せるようになるという部分を一番楽しく感じています。また、スポーツに関しては、ゲーム性やチームワークよりも生きる力が身に付くような競技に惹かれる傾向にあります。


Step 2  自分の個性(長所や短所)を知る

Step 1.の経験とは異なり、物事の取り組み方や考え方の傾向です。

よく言われるように、短所も見方によっては長所にもなるので、ここでは両者をひっくるめて個性と呼びます。

他の人と比べて苦労が少なくできる事は間違いなく長所です。人の話を聞くのが得意、徹夜でスパートをかけて仕上げるのが得意、コツコツと地道に進めるのが得意、細かい誤字脱字に気づくのが得意、とか。

一方で、自分の短所はいっぱい思い浮かぶかもしれません。無理に長所に変換しなくても大丈夫です。自分の短所を思いっきり書き出してみてください。

私の場合、「未来の目標を立ててモチベーションを上げる」ことだったり、「他の人の話を聞く」のも得意な事です。一方で「物事を進める際の詰めが甘い」「作業があまり早くない」のが短所と認識しています。

自分では当たり前のことなので、「これを長所と言って良いのか?」と思うかもしれませんが、謙遜なんて不要なので、得意かもしれないものや褒められた記憶のあるものは書き出してみましょう。


Step 3  自分の価値観(ビジョン)を知る

価値観(ビジョン)とは、どんな自分でありたいか? どんなことを大事にしたいか? ということです。これが一番抽象度が高く、難しく感じるかもしれませんが、もうしばらくお付き合いください。

例えば、Step 1 で挙げた経験の中から楽しかったものについて、数ある体験の中から、なぜそれを選んだのか? そこから得られる何の要素を楽しんでいたのか? 続けることによって自分が(周りが)どうなって欲しいか? など、感じたことを振り返ってみてください。

なかなか浮かばない場合は、逆に、もうやりたくない体験について、どこが嫌だったのかを書き出すことによって、代わりにその逆のものを自分は大事にしたいという価値観が浮かび上がったりします。

私は、Step 1 の"経験"から感じたことが、次のような言葉になりました
・何か自分が"できるようになる"ことが好きで楽しい
・私と知り合った人に喜んでもらえるような活動は気持ちが良い
・まだ世の中に無いものを作りたい欲がある


また、Step 2 で挙げた、自分の長所をこれからどう活用していきたいか?または、こうした短所から人生において避けたい状況が何かあるか?など、どんなことを大事にしたいかを思いつくまま言葉にします。

・話を聞く能力で他の方に喜んでもらいたい
・プログラミングや音楽など、自分の経験を組み合わせて価値を提供したい
・競争のある分野で急かされるのは苦手なので、独自のアイディアで勝負したい


Step 1 での自分の実績、Step 2 での自分の内面の特徴から、大事にしている気持ちがいくつも書き出されたと思います。そこから何か共通点が見つかればグループ分けをしてみてください。大きく3つ程度のスローガンにまとめてみましょう。

私の場合は、以下のようにまとめました。
・自分の独自の観点を活かしていきたい(クリエイティビティを発揮したい)
・他の人の良さを引き出すような活動をしたい
・誠実(素直)な気持ちで日々を過ごしたい


うまくまとめられたでしょうか?

自分の過去の体験などと照らし合わせてしっくりくるか、改めて確認してみてください。あなたの感じるニュアンスにぴったり合うように言葉を置き換えてみてください。自分らしさの詰まったスローガンになるのがベストです。


迷った時は人生のスローガンでフィルタリングしてみる

人生のスローガンが見つかると、様々な判断を求められた時、フィルタリングが簡単にできるようになります。

・就活で企業情報を見た時、この企業で自分のスローガンを守って働けそうか?
・住宅を購入するか賃貸し続けるか迷った時、自分のスローガンにより方向性の近いのはどちらか?
・結婚やパートナー選びの際、その相手と自分のスローガンを大切にできそうか?
※場合によっては、自分の意思でスローガンを置き換えることは問題ありません。


自分にぴったりのスローガンは言語化できたでしょうか?

自己理解により、自分のスローガンを見つける方法について書きました。人生の指針を手に入れて、あなたがブレない人になれるように、願っています。


一人で見つけるのが難しい、という方へ。

聞き屋のセッションでは、こうしたご自身の内面のもやもやを、お話を聞きながら深堀りするお手伝いをさせていただいています。ご興味がありましたら、ぜひ下記HPをご覧ください。


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