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自分を否定する気持ちを溶かしてくれた言葉
私は、自分は仕事が遅いことを悩んでいました。できるプログラマーにならないと、という焦りだけが募り「とにかく頑張る」しかできない悶々とした日々でした。
この仕事を続けるべきか悩んだ時にカウンセラーにかけてもらったひとことで、「遅い自分」を受け入れられるようになった時の話を書きます。
できるプログラマーへの憧れと、現実
私の「できる」プログラマー像は、PCやネットワークトラブルを簡単に解決したり、新機能を手早く実装したり、人付き合いは苦手でも頼れるギークのイメージでした。
一方で私は、社内ネットワークはインフラ担当に頼りきり、設計も一度やったものしか使えず勉強も足りない、しょぼいエンジニアでした。
少しでもギークなエンジニアに近づこうと、専門書を買ったり、キーボードにこだわったり、PC環境を整えたり、雰囲気はそれっぽく近づけてましたが、本を買ったら満足してしまったり、勉強に身が入らなかったり、なかなか思うような姿に近づけませんでした。
この仕事は向いていないんじゃないか?
自分なりに頑張っても理想に近づけず、将来の仕事を悩んでいた時にカウンセリングを受けることにしました。
初めて会ったカウンセラーの先生に、今の状況や、自分のやってきたこと、楽しかったこと、今興味があることなど、なんでも聞いてもらいました。
先生 「なんで仕事が早くないといけないんですか?」
私 「だって仕事が早い方が良いに決まってるし、その方が優秀だと思われるから・・。」
先生 「話を聞いていて感じたのですが、あなたはじっくり一歩一歩味わいながら進んでいくのが好きなんですね。」
自分の弱点と思っていたところを、初めて肯定的に受け止めてもらって、驚きました。
その瞬間、
「あれ?確かに、仕事が早くないことはそんなダメなこと?」
「そういえば、自分が今までやってきたことって、どれも初めから他の人より上手じゃなかったな」
「自分は器用なタイプでないのは残念だけど、好きなものはちゃんと続けて身につけてこれた自信はある」
「よく理解しないで先に進むより、じっくり体験しながら覚えてくのがやはり好きだな」
「自分がうまく行った時って、だいたい周りを気にしないでマイペースに取り組んだものばかりだったのか!」
頭の中で自問自答が駆け巡り、「遅い自分」は、結局は自分の勝ちパターンで好きなやり方だったことに気がつきました。
仕事が遅いことを悪だと決めていたのは、自分
今まで、自分の仕事が遅いことを誰にも相談できませんでした。もちろん、相談された友達からしたらどうしようもないし、「頑張れ」としか言えなかったと思いますが。何かを身につけて、弱点を克服しようとやみくもに「頑張って」きました。しかし、どれも続かずにうまく行きませんでした。
しかし、自分の弱点を話して、それを含めて受け入れてもらったことで、それが弱点だと決めていたのが自分だったことに気づきました。
そして、自分の良さはゆっくりでも確実に学んでいくことだと信じ、着実に安定した仕事ができるようになりました。
仕事の遅さを後ろめたく感じていた日々は、上司にも報告が遅れ、言い訳がましい返答が多かったのですが、「自分は自分のやり方でしっかりと貢献する」と決めてから1ヶ月ほどで職場が居心地良く感じられるようになりました。
ちょっとした意識の変化で、自分の行動や周りの環境が変わりました。自分の行動が環境を作りだしてるんだな、と思った瞬間でした。
みんなに自分自身の良さを気づいて欲しい
自己啓発本やYoutubeなど、人生の良い知識を教えてくれるものは山ほどありますが、自分には刺さりませんでした。どこか一般論で語られている気がして、自分には当てはまらない、と感じていたのだと思います。
結局、自分の心を溶かしたのは人間でした。ただ話を聞いて、客観的に私を見て受け入れてもらっただけです。それでも、ものすごく心地が良く、生きる安心感を感じることができました。
小さい頃からの教育で、○○であるべき、○○でなければならない、という気持ちが心に染み付いていることがあります。そして、それによって本来の自分を殺して苦しんでいる人は大勢いるのではないか、と感じました。
そして、自分も同じように苦しんでいる人に、自分自信の良さを知ってもっと楽に生きて欲しい、という思いで、カウンセリングを学ぶことにしました。
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もし、ご自身の受け入れがたい気持ち、欠点、自分に向き合うことへの不安がある方がいましたら、是非ご相談ください。
その気持ちと向かいあえた先に、もっと楽に自分自身の良さを発揮できる世界があります。コーチとして、一緒に乗り越える伴走者になれればと思っています。
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