自分に「自信」を持てるようになった時の話をします。

「自信」はどうやって身に付くのか。がんばってるのに仕事がうまく行かない、プライベートもなんかモヤモヤする。「自信」を持つヒントはすでに自分が知ってるのだとわかりました。「自信」が持てるようになるまでの話を書きます。

この記事は2020/3/18からTwitterで投稿したつぶやきをまとめたものです。

昔から生き急いでる、とよく言われて、あれもしなきゃ、これもしなきゃと追われるような性格でした。
いつも自分には何か足りないと思って、週末にゆっくり過ごしたり旅行に行ったりする気分になれず、何か成長しなきゃ、と焦る日々でした。

人からはストイックだね、と言われてました。
その言葉を「自分は自分に厳しくできる人間なんだ」と受け止めてましたが、実際には勉強や練習も集中できてませんでした。
気持ちだけが焦ってほとんど進まず、なんで上手くいかないんだろうと人生ハードモードに感じていました。

真面目に、楽をしないで頑張り続けてるのに、どうして上手く行かないんだろう、という気持ちでした。
趣味の楽器だけが自分を支える唯一のものになってしまい、楽しむというよりしがみつくような気持ちでした。
自信が無く、mixiで他人の投稿を羨む日々でした。

30代に入り体格を大きくしようと増量を始めました。トレーニングはすぐに効果がでました。体ができると今まで見向きもされなかった人にも声をかけられるようになりました。
仕事と音楽が伸び悩む中、ジムに行って自尊心を保つような状態でした。

不安をごまかすように転職をし、マンションを探しました。
もう少し面白い仕事なら頑張れるだろう、ローンを背負えば仕事に張り合いが出るだろうとか。
結局、何をしてもハードモードのままでした。
今思うと、自分の不安を、外の何かで埋めようとしてたんだと思います。

ある時、同い年の友達に誘われて鎌倉に座禅体験しに行きました。
15分間何も考えない座禅は新鮮な体験でした。
自分は頭の中が常にうるさかったのですが、この時だけは静かでいられたのは気持ち良かった。
それ以降、ごちゃごちゃ考えが浮かんだ時にはぼーっとして考えないようにしてました。

次に「気になることは全部片付けよう」と思い、以前からやりたかった柔道を始めました。全くの未経験なので稽古についていくのに必死でしたが、余計なことを考えずに体を動かすのが楽しかった。
天職を見つける講座、能力を高める催眠術を受けたりしました。これはあまり合わなかった。

気になってたマッサージ屋さんに行った時、「この人は本物だよ」とセラピストの先生を紹介されました。
心の相談なんて鬱とか精神疾患の人がするものと思ってましたが、自分の心が変えられるものか試す気持ちでセッションを申し込みました。2年前の夏のことです。

ゲイフレンドリーな方と聞いてましたが、初めて会う女性に身の上話をするのは抵抗がありました。
けれど実際に会うと、私の話を遮る事なく、一切の否定をせず聞いてくれて、いつの間にか心を開いて話すことができました。
仕事、音楽、趣味、家族、今好きな人の事、なんでも話していました。

彼女には私の本質が見えていたようでした。
自分は仕事が遅いと相談すると、私の本質は、ゆっくりじっくり味わって楽しみながら一歩ずつ進む所にある、と教えてくれました。
音楽も一度手放してみるように言われました。自然にまたやりたくなる気持ちに従って、とのことでした。

その日に目覚めるような衝撃はなかったのですが、仕事で仕事の遅さに悩まなくなり、いつの間にか職場の居心地の悪さを感じなくなりました。
自分の悪い所、と決めつけていた点を受け入れたことで、過度な不安が無くなって素直に取り組めるようになったからと思います。

もう一つ、「した方が良いこと、ではなく、したいことをしてください」と言われました。
ちょうど夏休みだったので、予定を立てず、やりたいこと、会いたい人に会う、今までになく自由に過ごしました。成長を期待せず、気持ちいいことだけをやった一週間でした。

自分のしたいこと、を選んで過ごすのは充実感がありました。かつて望んでた"成長"は無かったかもしれないけど、心から休みを楽しめました。
したいことだけすると堕落するのでは？と思ってましたがそんなことはありませんでした。
自分が大事にしている価値観が徐々に見えてきました。

自分の価値観を理解して行動するようになると、ものすごく心が楽になりました。
自分の大事にしていることに従う、価値観に反することはしない。ただそれだけのルールです。
過去を振り返ると、うまくいったことは価値観に沿っていたし、辛かったことは逆でした。

自分が楽しんで過ごせるようになると、他人の行動にヤキモキしなくなりました。
私はこれが好き。あの人はあれが好き。ただそれだけのこと。
価値観の違う二人がお互いの価値観を押し付けあうからいざこざが起きる。お互いが認め合えれば争いにはならない。
これも多様性のひとつだと思います。

私は、仕事は早くできるべき、バンドリーダーは誰よりも上手であるべき、英語はでるべき、家を持てる安定した仕事をすべき、という"誰か"の価値観に苦しんでいました。
しかし、急かされずに仕事したいし好きな事で社会に役立ちたい。
自分の本当の価値観と違う事に気づき、手放せるようになりました。

自信の話に戻ると、自分の価値観を信じてそれに従って行動すること。それにより自信が育まれるのだと思います。
他の人の意見より、自分の感じたものを優先してあげる。他人の価値観も認めてあげる。
「自信がある」とはそういうことかな、と思います。

自信が芽生えると、今の自分にできること、これから身に付けたいことが冷静にわかるようになりました。以前の、〜できなきゃいけない、という焦りとは違います。
他人ではなく、過去の自分と比べて、できるようになりたいから努力する。それだけのこと。そこに卑屈さはありません。

SNSを見て心がざわついた時は、自分の価値観を振り返ってみてください。
その価値観を受け取らず、自分とは違うな、と思うだけ。
羨ましいもの、カチンときたものに、すぐに感情で反応しないこと。
冷静に、それが自分に必要か判断すること。
今の自分に必要なければそっと閉じてください。

コロナ騒動で、買い占め、デマ情報、政府への不信、それらを煽る報道はストレスを与えます。
こういう時は、日頃の不安・不満が刺激されやすいです。
根本的な不安の原因は、自信のなさにあったりします。誰かの"正しい"答えに頼りたくなる。
でも何が起こっても自分の価値観を忘れないでください。

最後に、自分に自信がない、と思う方へ。
まずは自分の価値観を知って、それに従って行動してみてください。瞑想は本音に気づけるのでおすすめです。
自分と他人の違いに気づき、それを受け入れること。それが自信の種になる。
そこからは今の自分に何が必要か、そこに向かって楽しく暮らすだけ。

せめてTwitterで関わった方が、心穏やかに過ごせるヒントになればと、自分の体験を書いてみました。
他人と比べず、自分らしさを発揮し、認め合える時代になると良いなと願ってます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)

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