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(駆け込みで)M1「準々決勝」感想と準決勝予想


今年もM1グランプリの時期が到来。ミルクボーイが史上最高得点を叩き出して優勝をした去年は筆者的に「M1史上最高の回」と熱弁したくなるほどの出来でした。

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そんな去年の盛り上がりと出来の良さを考慮すると、今年は中々にしんどい制作陣とファイナリスト達。「去年と比べると・・・」とならない様に何かと工夫をしなければいけない雰囲気がある今回。コロナ社会真っ只中という事もあり、ちょっとイレギュラーな回になりそう気もします。


・勝ち上がってきた準決勝進出者とワイルドカード枠

・(敗戦したけど)印象に残った組

・ファイナル進出者予想


こんな3本立てです。今回はサクッと書きます。印象に残った組は数が多いので、割とボリューミーです。もう明後日(12/2)には準決勝が始まるので、大急ぎで書きました。



勝ち上がってきた準決勝進出者とワイルドカード枠


早速ネット記事から抜粋。

準々決勝が行われた結果、ぺこぱ、キュウ、錦鯉、コウテイ、滝音、ランジャタイ、祇園、学天即、ダイタク、カベポスター、オズワルド、ロングコートダディニッポンの社長ニューヨーク、タイムキーパー、ゆにばーす、おいでやすこが、マヂカルラブリー、からし蓮根、東京ホテイソン、アキナ、インディアンス、ウエストランド、見取り図、金属バットの25組が合格。彼らは12月2日(水)にNEW PIER HALLで開催される準決勝に出場する。

太字は筆者の推し芸人です。以前に「名前があったらチケットを買っちゃう芸人」の記事で紹介した人達。金属バット、ニッポンの社長、ロングコートダディにいたっては筆者の推しTOP3!!! 

①~③まであります。読んでくれたら嬉しいです。

(”推し”とまではいかないが)ネタが面白いので応援している芸人として、ダイタク、オズワルド、コウテイ、東京ホテイソン、ウエストランド などがいたり。

関西では既にお馴染みの精鋭で「いよいよ全国区で売れるのか?」的な注目枠として学天即、からし蓮根、アキナ、見取り図 などいます。

ネタを全く見たことがないのは、カベポスター、タイムキーパー、おいでやすこが ぐらいですね。YouTubeにアップされている2回戦のネタは見ました。無名なので、ネタの設定の良さが光って勝ち上がった感じ。まぁおいでやすこがに関しては普段はそれぞれピンで活動しているので期間限定のユニットではありますが。ちなみにおいでやす小田の方は筆者の推しです。コンビニの面接とか暖簾のネタはめっちゃ面白い。最近施行されたR1の「芸歴10年縛り」は撤廃運動をしましょう。

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(って、去年から出てたのか。。。知らなかった)


筆者にとっては非常に”たまらない”ラインナップであり、お笑いガチ勢にとっても「イイネ!」と思われるラインナップかと思います。


そして、上記の25組+追加合格で準決勝へ進める「ワイルドカード」枠はラランドが掴みました。

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準々決勝敗退者のネタ映像の中から「視聴人数1位」になったので選出されました。これについては準決勝敗退組の中から決勝へ上がるための「敗者復活戦」と同じように

「ネタの面白さじゃなくて、人気・知名度で勝負するのは如何なものか」


という問題にぶち当たります。筆者も思うところはありますが、とりあえず今回の記事ではそれについての自論は割愛。

ちなみにワイルドカード枠として勝ち進んだラランドは、敗者復活戦の参加権はありません。要するにストレートで決勝進出しないといけない。



(敗戦したけど)印象に残った組

先には進めず、今回は敗退となった準々決勝進出者の中から印象に残った組・面白かった組を雑多でメモ程度な内容ではありますが、書いてきます。YouTubeにアップされている準々決勝進出者のネタは全部見ました。


・たくろう

→筆者の推し芸人。相変わらずのフォーマットだけど、ちゃんと面白い。ミルクボーイと同じ様に多くの層にウケやすい漫才っぽい。ネタの面白さだけで言うなら、準決勝に上がってよかったはず。「初見殺し」感が強いので、決勝さえへ行けたら一気に優勝の流れになりそう。来年こそは決勝へ行ってくれ!


・タチマチ

→偏見・毒多めのツッコミって最近ありがちだけど、それが掛け合いの中で徐々に垣間見えて後半に「闇を見てしまった・・・」って感じが新しい。ボケも口数少なくて冷めてる感じがツッコミの哀れさを引き出してる!


・マイスイートメモリーズ

→「ずっと何やってんだ」ってツッコみたくなるタイプの漫才。「きゅきゅきゅっ・・・はぁぁぁあぁん」クセになる。。。


・もも

→去年のM1の見取り図っぽい。ルックスから感じ取る偏見のぶつけ合い。それをよりセンス良く毒素が足されたver。「岸和田顔」「ブックオフで臭い」は笑った。


・キャタピラーズ

→シンプルにハイレベルなボケとツッコミによるドタバタ漫才。システムで固めてる漫才ではないから、来年・再来年には決勝へ行けそう。ツッコミの方は金属バット友保が一番可愛がっている後輩なので、お目が高い!


・ぎょうぶ

→伝言ゲームの旨味を凝縮した様なシステム漫才。これは無名の内に勝ち上がりたかったヤツ。。。惜しい!


・隣人

→サンパチマイクそっちのけで面白体勢で遊んでる2人。展開がとにかく面白い。2回戦のやつも見たけどそっちも面白かった。動きとネタの設定的にキングオブコントでもイケそう。


・エンペラー

→ブラマヨやミルクボーイみたいな揺さぶる系の漫才。要するにM1に強いタイプの漫才だから、決勝に行けば一気に優勝パターンな気もする。ツッコミの声と仕草が良くも悪くも気になるけど、まぁ面白いからいいか。


・カナメストーン

→ボケツッコミ共々インパクト十分。決勝に出たら「なんじゃ!?アイツらは!」という感じで優勝はないが、売れる”トムブラウン”枠になりそう。


・シンクロニシティ

→敗退した準々決勝組で一番面白かった。気になって他のネタも漁ってみたら、どれも面白かったので一気に”推し芸人”になりました。ワイルドカード枠で進んだラランドと同じ、芸能事務所に所属しない男女コンビ。向こうの方がセルフプロデュース力が高いから売れてるけど、コッチは実力派の漫才師として着実に売れていって欲しい!


・真空ジェシカ

→高レベルなボケとツッコミで相変わらずちゃんと面白い。お笑い好きじゃないと理解が追い付かない件が多い事が決勝へ行けない理由かもしれないけど、準決勝までは絶対に上がっていいコンビ。


・ボーイフレンド

→誰よりも全力


・ストレッチーズ

→ネタの設定が面白い。これも無名の内に勝ち上がりたかったヤツ!


・GAG

→完成度えぐい。。。漫才の方が福井のツッコミがしっくり来てイイ感じ。


・ぼる塾

→”従来型”の女芸人といった感じだったので、偏見でちゃんと漫才を見たことがなかったけど、面白かった。


・ワラバランス

→ツッコミのゲスっぽい笑顔が良い。シンプルに面白い。


・ネイチャーバーガー

→新しい飛び道具的ツッコミ。真似したくなるヤツだけど、いざやったら全然フレーズが出てこないで恥かくパターン。


・シシガシラ

→ハゲネタを極めようとしている!ハゲ以外にも面白要素がてんこ盛りだからズルい。「俺どんだけ変なところあんだよ!!・・・残り物で作ったんか」は決勝だったら絶対に大爆発してた。


・笑撃戦隊

→毎度毎度、よくこんなにフォーマット思いつくな。


・ドンデコルテ

→幕末志士みたいなボケのキャラ、好き。


・ダイヤモンド

→筆者の推し芸人②。尻上がりに面白くなる「ショート・トール・グランデ・ベンティ」。この手の芸風はもはや運ゲーみたいなところありそう。決勝出てくれぇぇ。。。


・9番街レトロ

→「俺だってお前がおもろいと思う事をおもろいと思いたいねん!」


・スリムクラブ

→お馴染みのテンポで新境地に辿り着いた感。がしかし、なんとラストイヤーとは寂しい。。。内間の顔がいつも以上にキマり過ぎていたの気になった。


・インポッシブル

→誰よりも全力②。何で今さらM1上がってきたのか分からない(笑) タイムオーバーを利用した件もあったりしてきちんと面白いのがまた悔しい。


・マユリカ

→シンプルに面白い。ボケは雰囲気からして面白い。ツッコミの女形が絶妙にウザい。ロングコートダディと仲が良いのはお目が高い。



もう少し綺麗にカテゴリ分けすると


〇準決勝へ上がっても良かったぐらい面白かった組

たくろう、キャタピラーズ、シンクロニシティ、真空ジェシカ、GAG、マユリカ


〇新型のツッコミタイプ

エンペラー、カナメストーン、ボーイフレンド、ネイチャーバーガー、9番街レトロ


〇設定が秀逸だったタイプ

ぎょうぶ、隣人、ストレッチーズ


カテゴリに入ってない組は「その間にいる」といった感じ。「準決勝へ上がっても良かったぐらい面白かった組」はもう後は運次第というか、思いっきりスタイルを変える必要がないぐらいに完成度と面白さが釣り合っている組と言った感じなので、次こそは決勝に是非行ってくれぇぇ!

「新型のツッコミタイプ」は新しさがあって初見では面白いと感じるけど、使い込んでいくとジリ貧になりそうなので、次回のM1に向けて多少の変化は必要な組といった感じ。今回準決勝へ進出した東京ホテイソンが良い例で、自分達のアイデンティティである「伝統芸能風ツッコミ」一色にせず、去年辺りから多少の変化を加えてます。ボケのショーゴもちゃんと目立つ様に工夫したりなど。

「設定が秀逸だったタイプ」はお笑い好きにウケやすいんだけど、決勝まで行くには”ポップさ”や”インパクト”等が足りなかったりするから、結局多少の変化が必要だったりする。この手のタイプは隠し玉としてとっておきたいし、序盤から使うならもう一気に決勝まで行かないと厳しい。来年以降は肥えたお笑いガチ勢に予選からマークされてしまうからね。。。去年のミルクボーイみたいな「システム漫才」と言われるタイプもココに当てはまる。



ファイナル進出者予想

さぁ最後に26組の中から決勝へ進出する10組を予想します。

ぺこぱ、キュウ、錦鯉、コウテイ、滝音、ランジャタイ、祇園、学天即、ダイタク、カベポスター、オズワルド、ロングコートダディ、ニッポンの社長、ニューヨーク、タイムキーパー、ゆにばーす、おいでやすこが、マヂカルラブリー、からし蓮根、東京ホテイソン、アキナ、インディアンス、ウエストランド、見取り図、金属バットラランド


そりゃ、推しの芸人は全員予想に入れたいのですが、M1グランプリ決勝はあくまでTV番組です、TVショーです。純粋に「面白い、ウケが良かった上位10組が漫才を披露する!」とはいかないのです。

何よりも大会が盛り上がる事が大事なので、決勝進出者はバランス調整が入るというか、枠があります。王道枠、飛び道具枠、インパクト枠(キャラ枠)、ベテラン枠(≒ラストイヤー枠)といった具合に。極論ですが、ランジャタイみたいな芸風の漫才師が10組中8組を埋めたら間違いなくダメな回になるでしょ?

、という事情を踏まえて10組を上げます。全く選出理由など書かないのでご了承を。


オズワルド、からし蓮根、アキナ、コウテイ、ウエストランド、マヂカルラブリー、ニッポンの社長、ニューヨーク、金属バット、ぺこぱ


以上!!!


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