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お笑い人事部長四天王「さまぁ~ず・くりぃむ有田・有吉・千鳥」前半


お疲れ様です。社会人歴1年目な筆者です。

去年の12月からITエンジニアになり、今週から3現場目になりました。

目まぐるしく変化する職場環境に疲弊中です。それぞれの現場体制は今の所はホワイトですが、新天地最初の1週間はやっぱりちゃんとストレスフル。

「うちの現場はオフィスカジュアルなんで、常識の範囲内な服装ならなんでも良いですよ」とかいう楽しくない大喜利にイライラしちゃったり、定時になって「本当に定時で上がっちゃっていいのかな・・・」とキョロキョロする派遣エンジニア達一同の中で口火を切って退勤の道を進む筆者。


そんな感じでささやかな反抗期モードの筆者ですが、今回は”テレビのお笑い界”を一般企業で例えてみる記事です。少しばかり社会というものを経験したので調子に乗って書いてみます。タイトルにもある通り今回はテレビバラエティのおける「お笑い界の人事部長」についてです。


さまぁ〜ず

くりぃむしちゅー有田

有吉弘行

千鳥


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数年前から今に至るまで、筆者的な「お笑い界の人事部長」はこの4組だと思ってます。この4組の内どこか1組でもハマれば

「テレビバラエティへの道が開ける!」

といった感じです。続々と現れる若手芸人、中堅芸人達をこの4組が「本当にテレビバラエティで笑いを生み出す素養があるのか?」を見極める役割を担っている気がします。

実際に彼らがMCのバラエティ番組でハネた芸人は程なくしてブレイクしていっている事が多いです。本当の意味での人事権をもつ番組プロデューサーやディレクターなどの業界人達もこの「お笑い界の人事部長」4組の番組を参考にしてキャスティングをしていると思います。

ちなみにその上にいるダウンタウンとか内村光良みたいな”大物芸人”達は”大企業の社長”のイメージです。テレビバラエティにおける最高権力者は彼らだけど、社長なので社員一人一人を把握出来ておらず、その一つ下にいる人事部長達がテレビバラエティ界を監視している、といった構図です。



かつては「アメトーーク」「ロンドンハーツ」「ゴッドタン」なんかの番組単位の方が重要だったイメージです。「どの芸人にハマるか?」よりも「どの番組に出るか?」の方が重要だった様な。

しかし上記の番組は近年、既にブレイクしてる芸人しか使わなかったり、企画内容なども過去のヒット企画を何度も使いまわしたりしてるのでメンツも企画も置きにいっている印象です。「ゴッドタン」だけは例外で今もなお企画と人材を発掘する事業を続けている印象ですが、「アメトーーク」「ロンドンハーツ」はその事業を撤廃した感じです。今なら番組単位で影響力が強いのは「水曜日のダウンタウン」と「M1グランプリ」ですかね。特にM1グランプリの影響力は異常。


  「M1グランプリ」(ヒエラルキーTOP)


 「お笑い界の人事部長」4組の番組 「ゴッドタン」


「水曜日のダウンタウン」


「アメトーーク」「ロンドンハーツ」


上から順番に業界での影響力が高い順にソートしてみました。あくまで筆者の中でのイメージですので。



さまぁ〜ず

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お笑い人事部長四天王の中では最古参な2人。社長内村の右腕的な存在。右腕というか、もはや友達みたいな関係性。かつてはその内村に見いだされテレビバラエティ界で頭角を現し今に至る。基本的にはずっと内村グループだが、ダウンタウンやとんねるずなどの他の大企業グループとも交流があり、社長クラスから好かれてる。なおヒロミ社長とはそりが合わなかった模様。

お笑い人事部長に就任してからも現場で若手や中堅芸人と一緒に汗水垂らして働くタイプであり、人事部長なのにあまり管理職が向いていないという変な2人。なおあまり大人数を好まず、無名すぎる若手とは殆ど仕事をしないため、4組の中ではあまり原石発掘的な事業は担当していない。先に有吉、有田、千鳥にハマる事を優先した方が良いかもしれない。なお、アナウンサーやグラドルなどの女性タレントの原石発掘力だけはずば抜けて高い。

ある程度業界内で名が知られる様になった芸人がこの2人の番組でハマると、テレビバラエティ界でさらに躍進する節がある。最たる例は有吉弘行。他にもフットボールアワー後藤アンタッチャブル山崎なども彼らの番組でハマった事でさらに飛躍していった過去がある。意外と関西の芸人と相性が良い。関東を代表する芸人の2人だが、やたら関西芸人の言葉やノリをイジッたりするので、武装していた大阪時代の地位やプライド等が剥がれ落ち、タレントとして使いやすくなる作用がある。ブラックマヨネーズをはじめ、最近だったらダイアンなんかもその作用が働いており「今年こそは!」という雰囲気。バナナマンサンドウィッチマンをはじめ、今テレビで活躍している芸人はさまぁ~ずに憧れ、ロールモデルにしていった”隠れさまぁ~ジニシタン”が多かった事が近年発覚している。

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彼らの番組で求められるものは「即興力」。コンビ間でのお決まりの笑いなど、仕込んできた笑いをあまり好まないため、人間一人一人がもつ個性や可能性を探ってくる。上述の通り、2人共未だに現場で体を張ったり、大喜利解答をバシバシ繰り出してくるので、有吉や有田みたいに一歩引いて後輩をオイシくするアシストは少ない。本人達の放つゆるさと自然体な芸風のせいで「2人共優しそうだし、働きやすい職場環境」と思われがちだが、自らの力で笑いを作らなければいけない場面が多いので、経験値が少ない若手にとってはハードルが高いかもしれない。逆にそんなさまぁ~ずの番組でハネたらどんな状況にも対応出来ると業界内で評判になり、管理職クラスに昇進するルートに入る可能性が高い。



くりぃむしちゅー有田

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とにかくチャンスの舞台を多く設ける事に注力している有田人事部長。人事部長に就任する前から卓越した先見眼を携えていた。

・自身が世に出るキッカケとなった『ボキャブラ天国』で当時イケイケだった時も「このブームそう長くは続かない。次はトークバラエティの時代だ」と見据えていた。

『人志松本のすべらない話』をはじめ、ひな壇でのトークバラエティが主流に

・長州小力よりも前に長州力のものまねを披露。後にプロレス芸人として人気を博す長州小力やレイザーラモンHGのブレイクきっかけ作りにも携わっていた。また、プロレスものまねを中心にマニアックなものまねを披露。

→有田自身もMCを務める『笑いの金メダル』で長州小力やレイザーラモンHG、その他にもダンディ坂野やヒロシなどがフューチャーされ、空前の一発屋ブーム&ショートネタブームが起きる。そしてマニアックものまねは「細かすぎて伝わらないモノマネ」として人気コンテンツに昇華し、自身も先駆者として初期のレギュラーメンバーに。


・・・人事部長になるべくしてなったとしか言いようがない男。笑いのブームの陰にこの男アリ。表舞台の覇者が社長松本人志であるならば、裏ボス的な存在だった有田哲平。そして人事部長となった現在はその手腕を表舞台でMC兼プロデューサーという形で『全力!脱力タイムズ』『有田ジェネレーション』『有田P おもてなす』『ソウドリ』で披露し、人材発掘の事業に精を出している。番組MCを務めるだけでなく、裏方の仕事である”制作”部分にまで参加し、企画考案や出演芸人の起用法などまで提案したりする敏腕ぶりはガチでテレビバラエティ界のフィクサー的な存在として年々影響力を増している。

かつては『内村プロデュース』という番組で平社員だった時代に「僕も有田Pやりたいですよ~」と謀反を起こした事も。数年後に本当にプロデューサー側に回って”有P”を実現しちゃうドリームを達成してしまった。もはや人事部長ではなく、有田カンパニーを起ち上げて社長の座に君臨していると言っても過言じゃない。

コメント 2020-04-08 052702

(内P時代に企画でやった有P)

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(本当に今ガチでやっている有P)

あらゆる芸人を見出し輝かせる手腕は見事だが、次の笑いを見据えてはすぐに違うところに目移りしてしまうタイプなので、あまり長く目にかけてくれるタイプではない。多くの芸人にチャンスを与えてくれるが、目を掛けてくれてる内に一本立ちしないと一発屋の仲間入りになる懸念も。本当の意味で”有田チルドレン”になるにはザキヤマや小峠ぐらいまでの側近にならないといけないので実質無理ゲー。ちなみに千鳥、さまぁ~ず、有吉の他3組の人事部長は一度気に入ると長く目に掛けてくれる昔気質な人情派タイプなので、一本立ち出来そうにないなら、ソッチに取り入れられてもらう事も考えた方が良いかもしれない。




続きは有吉、千鳥を書きます。


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