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『頭の良いトレーナーの学び方』VS『頭の悪いトレーナーの学び方』

こんにちは。パーソナルトレーナーの山口哲也です。今日はパーソナルトレーナーの間違いなく結果につながる学び方についてお話ししたいと思います。


僕は現在パーソナルトレーナーとして6年目ですが、駆け出しの頃からトレーナーとしての能力を伸ばすために色々な学び方をしてきました。


本を読んだり、動画を見たり、人に教えてもらったり。


自分なりに勉強してきた結果、こういう勉強の仕方をすれば間違いなく結果に繋がるという勉強法が確立されてきたので、それを今日ご紹介したいと思います。



結論から言うと、

頭の良いトレーナーの学び方=毎回のセッションでお客様の悩みを解決するために勉強する。

頭の悪いトレーナーの学び方=闇雲に知識を増やす。

トレーナーになりたてや、これからトレーナーになりたいと思っている人がやりがちな勉強の仕方が、とりあえず自分の興味あるところ、好きなところばかりを勉強するということです。

もちろん勉強すること自体は良いことなので、どう勉強しようと勝手なんですが、お客様の悩み解決に直結することを勉強した方が学び方としては効率的ですよね。



例えばダイエットに悩んでいる人がいたとしても、何がネックとなってダイエットが上手くいかないのかは人それぞれ全然違うので、ダイエットを進めるために何をしたらいいのかも人それぞれです。


「食べる量を減らして、運動量を増やしましょう」というアドバイス。一見まともなアドバイスに聞こえるかもしれませんが、そんなことはお客様も分かっていることなんですよね。

分かっているけど出来なくて悩んでいるからパーソナルジムに来ているわけなので、「食べないでください」とか「運動してください」というだけではパーソナルトレーナーとしての役割を果たせていないわけです。

その人の生活習慣、家庭の状況、何が苦手なのか、何だったら取り組めるのかをしっかりと聞き出して、その人に合ったアドバイスをしていくというのが一番大事なポイントになります。


もちろん、駆け出しのトレーナーの場合はお客様から聞き出したとしても、何に取り組んだらいいのか判断できない場合もあると思います。

その場合は聞き取りしたことを踏まえて、「何に取り組んだらいいのか次回までに勉強しておきます」とお客様に伝えて、次のセッションの時にそれを伝える。

そしてそれを繰り返していけばお客様の課題解決に繋がるセッションを積み重ねていけます。



やっぱり闇雲に勉強しても使わないことは忘れるし、身につかないということは時間を無駄にしているということになります。

パーソナルトレーナーはいわばお客様の時間の使い方を効率化するのが仕事なわけですから、そのトレーナー自身が時間を無駄にしていてはいけないですよね。

トレーナーとして能力を伸ばしたいとか、仕事に役立てたいということでなければもちろん好きなやり方でいいんですが、トレーナーとしてお客様の満足度を上げたいというのであれば、今日お話ししたやり方が良いと思います。



僕の経験談をお話しします。

トレーナーになりたての頃に、お客様からお尻を上げたいと言われて、じゃあお尻のトレーニングをしましょうとなったわけです。そして実際にトレーニングしていくんですが、同じトレーニングをしたとしてもお尻が変わる人もいれば変わらない人もいたんですよね。

その時初めて、同じトレーニングをしてもお尻が変わらない人はどうすればいいんだ?となってお尻の上げ方を勉強していきました。

そうするとどうやら腸腰筋という筋肉がお尻を変えるためには重要なんだということが分かりました。

ただトレーニングするだけではダメなんだ。トレーニングの前にしっかりコンディショニングして腸腰筋を使えるようにして、その状態でお尻のトレーニングをしないとダメなんだ。ということを学んでいったんですよね。

そういう順序を経ることで、どういう人に対してもお尻に効果的なトレーニングができるようになったわけです。



また、過去に肩こりに悩む人がいたときに、背中のトレーニングをするだけで肩こりが解消する人もいるんですが、背中のトレーニングをしても肩こりの状況ががほとんど変わらない人もいたんですよね。

これは何が違うんだ?と悩みました。

しかし、これも勉強していくと、肩こりの症状が変わらない人は肩甲骨の使い方に問題があることが分かりました。

肩甲骨を上手く下に下げられていないから、背中の筋肉を上手く使えていないんだ、まずは肩甲骨を下に下げるという感覚を覚えるところから練習して、その状態でトレーニングするから背中の筋肉を上手く使えて肩こりが解消するんだ、ということが分かってくるわけです。


そうやってセッションの中でお客様の悩みを解決していくと、このトレーナーの言うことを聞いてトレーニングしていくと体がちゃんと変わるんだ、と実感してもらえて満足度も上がっていきました。

僕の場合はそうして継続してもらえるお客様が増えたり、体験に来た人がどんどん入会してもらえるようになっていきました。


僕自身、資格試験の勉強などもしたんですが、試験勉強のために覚えたことってセッションの中であんまり使わないんですよね。

一応資格は取りました。でも資格試験って広く浅く勉強することになるんですが、現場では使わないので、使わないと忘れるし、活かせるものが少ない印象だったので、今考えるとあまり必要なかったかなと思っています。

お金も結構かかりますしね。



今日お話ししてきたことを踏まえて、今すぐやってほしいこと!

それは、セッションの中でお客様の課題をしっかり聞き出す。そしてセッション中に解決策を示せない場合は次回までに解決策を学び、次回お客様に伝える、ということです。

まとめ。

良い学び方=毎回のセッションでお客様の悩みを解決するために勉強する。

悪い学び方=闇雲に知識を増やす。



今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。



ラジオでも話してます。


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