【ネタバレあり】アニメ『天官賜福』 争い、戦争についての考え方
天官賜福、7話、そして10話。
ホア将軍としての殿下の話。気が付いたら入りたくもないのに軍隊にいれられてしまう。戦闘の中で、戦闘と関係ない相手に攻撃をしたりするのをよくないと考える殿下。それを自分自身も味方にも禁じたことで降格を繰り返し、将軍ではなくなるけれど、身近な慕って人たちによる石碑も残る。それくらい慕われてはいた。
「軍人である以上は、どんな時であっても、職責を胸に刻むべきだろう」
確かにその通り。というか、そういうルールがある、そういう組織の中に存在しているっていう話。
いいか悪いかではない世界よな。
何度見ても、うーんと思ってしまうシーン。
ホア将軍のなくなり方からして、笑ってしまう場面も。それでもやはり、石碑を三度拝めば安全に旅ができるなんて言い出す三郎は、この時点でホア将軍が殿下だと知っていたのかどうなのか?
殿下に至っては自分の石碑に腰を掛けて、それに字が書いてあるよと言い出したのは三郎なわけで。
どーなの、そこらへん。
何度も観てもやもやしてたんだけど。一方で。
天官賜福、11話。
コーモーとペイシュー(人間界の方)のふたり、そしてバンユエ。二つの国の間で、バンユエにとってはコーモーもペイシューもそれぞれ恩義があって、もちろんコーモーのもとにいた兵士たちもバンユエを慕ってくれてありがたくも思っていて、それでも最後まで助けることもできずバンユエ自身どうにもできなかった。
この関係性が、うーん、争い、戦争にいつでも横たわるものだよなぁって思った。
コーモーが、いう。
「もし城が陥落したら、永安国へ潜入し、やつらを道連れにするのだ」
それをペイシューに伝え、バンユエは悩む。悩んで、悩んだ結果、ペイシューの提案を受け、城門を開ける。
皆の前でこういう理由で城門を開けたんだとそれぞれ知る。
そのうえで、コーモーとペイシューの言い合いが始まる。お前が、そっちが、お前たちが、そっちが先に。
その言い合い。まさに、まさに戦争の始まり。
コーモーが悪いとか、ペイシューが悪いとか。なんというかだれが悪いという話でもなく。コーモーのようなタイプはよくあることだと思うし。
「見てください。このように世の中は決着がつかないことばかり。戦うほかない」
殿下「前半には賛成だ」
三郎「僕は後半に賛成」
殿下と三郎は仲良しだしお互いに信頼し合ってるし、でも考え方はそれぞれ違う。それぞれ違って、お互いに相手の考え方を尊重しつつ、行動したり話をする姿が本当にすごいと思う。
ね。そもそも、亡霊をおさめるために人間を亡霊の餌食にするっていうので何とかし続け、さらにはそれを長い間天界もなんかありそうと思いつつも放置し続け、あれれおかしいなと気づいた殿下が確認しようとその地に赴いた。
それでやっと解決した。
11話後半のペイシューの苦難。
なんかなーそれぞれつらいのよ。それぞれ。それぞれつらい。
言葉にならん。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?