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#98 今日も笑って、明日も笑う

今日のnoteは、2013年冬に青森県三沢市で講演会に招かれた時の話。


雪が積もっており、東京や関西とは寒さの質が違い、ちょっとまいった。

会場の端の席の後ろの方にきれいに着物を着こなした、凛としたたたずまいという言葉がふさわしい女性がいた。

彼女の周りには誰もいなかったことと、一生懸命手を上げたり動いたりしていることが印象的だった。

講演終了後、彼女がニコニコしながら近づいてきて握手を求められた。

そして、
「今日は本当に良いお話を聞かせていただきました。
冥土の土産にさせていただきます。
私は90歳になり、もう先がないけど、冥土に行くときも今日のお話を覚えていて、笑いながら逝きたいと思います。」

と言ってくださった。

まだまだお迎えが来る雰囲気ではないし、とても90歳には見えないのだが、お顔を近くで拝見するとそれなりの年齢だ。

小柄だが威厳のある彼女は深々とお辞儀をして別れた。

私の帰りを送りに出てくださったスタッフの一人が、「あっ!」と指を指して叫んだ。

驚いたことに、先ほどの90歳の女性が雪の中を一人で歩いているのだ。
主催者の皆さんは目を丸くして驚いている。
私もびっくりしたけど、雪の中歩いて会場に来てくださった90歳の後ろ姿に、どんな時も全力を尽くして講演しようとこころに誓った。

冥土の土産にしていただいてありがたい。
私も若い人も、皆、命の最期の日に向って一歩ずつ歩いている。

明日の命もわからない。
だからこそ、今日も笑って、明日も笑う。
笑いながら、全力で前に進もう!

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まぐまぐ「心と身体に効く笑いヨガの力」
Vol.231 “冥土の土産に笑いヨガ” (2013.12.28)

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