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劣等感、劣等コンプレックスについて

コンプレックスとは、例えば「父親から叱られて恐怖心を感じた」というエピソードを発端に、最初は父親への恐怖だったのが、他の男性にも感じてしまうといったような、雪だるま式に大きくなった複合的な感情とそれに付随する行動のことだと理解している。

ユングやフロイトもこの言葉を使っているが、アドラー心理学でもまたこの言葉がある。アドラー心理学では特に劣等感について使用する。

劣等感
自分の理想的でない状況で感じる負の感情。いわゆる「劣っている」と表現する場合よりも幅広く捉える。
例)怒り、不安、不満、不完全感、困り感、依存心等。

人間であることは劣等感を持つことであり、健康であれば劣等感を使ってより共同体に貢献しようと努力する。元々アドラーは器官劣等性の発想から劣等感へと昇華させた。

劣等コンプレックス
劣等感を持ったまま、課題を肯定的に解決することから避ける動きのこと。より良い対人関係を築けるように努力をしない。
例1)ある子どもが掃除をせずに遊んでしまったことで父親から叱られて不安になる一方で、「明日は掃除する」と言うもののやはり遊ぶことを繰り返す。

例2)ある男性が仕事が甘いと上司から叱られて不満を感じるが、無表情でやり過ごすのみでまた同じこと(叱られてもやり過ごす)を繰り返す。

神経症
劣等コンプレックスの状態や行動選択を24時間続けていること。
例)「何もせずにやり過ごす」というパターンをどのような対人関係においても繰り返す。

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劣等コンプレックスの状態であれば、相当勇気がくじかれている状態だと考えられる。


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