10種体癖の母性
10種体癖の人は母性的だ。それは、特に助けを求める人に対する姿勢によく現れる。その人にとって今何が必要で、どういうサポートをすれば良いのかを、見通しを持って感知し、行動に移すことができる。家族、友人だけでなく、見知らぬ人までも、困っていれば手を差し伸べる。比較的大柄な身体からも、その包容力のある空気が醸し出されている。
10種の援助の手が行き過ぎると、知らずしらずのうちに「甘やかし」になってしまい、主体性の芽を摘んでしまうこともある。子どもに対してだけでなく、同僚や年上の人も「子ども」にしてしまう危うさを持つ。
誰をも平等に扱おうとするため、パートナーについては突出して「貢献しがいがある」相手を選びやすい。コミュニケーションは抜群に優れている一方で日常生活が極端に乱れている等、周囲のサポートを必然的に引き寄せる人や、「おっちょこちょい」な人に対して、平然と甲斐甲斐しく関わろうとする。家族となった場合、夫に出す皿とペットに出す皿を同じにしてしまったりする。
10種の人と接していると、生存本能が際立って敏感であるように感じることが多い。特に「食事」に関する執着は強く、それは3種体癖の「お腹を満たす」ことに対する感受性というよりも、「生きながらえる」ことに対する感受性なのではないかと思っている。2人だけの食事なのに、4人前、5人前分の料理を準備してしまったり、やたらと食料品を買い込んでしまったりする。
自分自身が動けないほど体調が悪かったとしても、誰かを支えるためならばどこからともなく力がみなぎってくる姿はとても頼もしい。
性的な成熟は早いからか、不思議と年上の異性から好かれやすく、言い寄られやすい。そしてまた、ある程度応じてしまう。
そうした母性の発揮と同時に、子どもはいずれ母親から巣立つ。孤独が常につきまとうのは、そのせいだろうか。
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