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2023.6.20:ときめきぶそく

続かない日記、それでも書き留めたい日々があって、またこうやって文字を刻む。

朝のバイトを休んで研究を進めようとしたけどさっぱりで、最後2、3日でやっとスイッチが入った。人には適正というものがあって、私には研究に対する適性が全くと言っていいほどないらしい。研究をしていると、日々を消化している感じがする。心のスイッチを切ってただやるべき課題をこなす機械になる。

私の中のモチベーションはときめきだ。ときめきがあれば毎日働くのでもいい。休日2日のために平日5日を早く過ぎろと念じながら生きることが本当に嫌だ。去年一年間その状況で日々を淡々とこなしたら、幽霊になった気分だった。ここにいるのに生きている感じがしない。つらいも苦しいも楽しいもなくしたとき、生きながら死ぬとはこういうことか、と思った。

昼下がり、リュックに収まらないほどの野菜を買ってきて、冷たい水で丁寧に泥を落とし、籠に並べる。とうもろこしが100円になった時、水滴のついたトマトの艶肌をなぞる時、積みあがった野菜たちを見る時、豊かだ、という言葉が転がり落ちる。夏はすぐそこにあって、私の手の中にある。大好きな夏を五感で感じる瞬間、どうしようもないくらいにときめく。

価値観は人それぞれで優劣はない。だからこそ、ときめきの中に生きる権利もあるはずだ。

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