派遣登録のwara

　私は本を読むことが大好き。絵を描くことも好き。映画を見るのも、へたくそでも、歌うことも好き。要するにいろんなことに興味があるし、みんなが楽しそうなことは気になってしまう。
　とにかく何かにはまると、夢中になってしまう。でもしばらくすると、他に興味がいってしまう。昔はこれで怒られちゃったこともある。
　それを別の言い方でいうと、あきしょうというのかもしれない。
　こんな性格なので頭の中でいろんな事がグルグルまわっている。
　特に予定をたてるのが大好き。1日の行程を朝からメモに書くのが日課。そのメモを持って、1日が始まる。
　そんな私が最近派遣登録した。今更新しい職場に興味もなければ、友達を増やす気もない、割り切ってお金だけを稼ぐのが、私にはあってるのかもしれない。
　初めてのお仕事は、大学での架電。ようは外国人留学生に、就職活動のオンラインセミナーがあるので日本で就職を考えてる人はぜひ参加してね！という電話案内だ。何もかも初めてづくしの私に、派遣担当者のお仕事説明が以外にもあさっり、さっぱり、さらっと感満載だった。
　初めて行った場所。初めてあった人達。初めて知らない留学生たちに電話をかける。あまりの初めてづくしにもかかわらず、多少の割り切り感はあるものの、心の中の不安は自己処理しないといけないらしい。
なるほど、これが派遣なんだね。
　2回目のお仕事。これまた大学での新入生オリエンテーションでの書類配布、書類の回収、誘導業務。
これも担当者からいわれるさらっと説明のまま、なんとなくふわっとわかったような、わかんないような仕事内容。それでもおのおの役割を振られて、こなさないといけない。自分がやってることの正解が見えないのがいちばんこわい、でも不安は自己処理でのりきるしかない。
これぞ派遣なんだよね。
　3回目のお仕事。これまた大学での新入生オリエンテーションでのZooｍ接続、資料配布、巡回。
　今回は少数精鋭で１人で各教室のパソコンを触り、スクリーンにZoom接続画面を表示しないといけない。音声もちゃん聞こえてるか確認しないといけない。簡単ではあるがマニュアルもあるし、説明もちゃんときいた。そんなに難しいことはないはずなのに、マニュアルと違うパソコン画面に撃沈。
怖くて教えられたボタン以外のものをおせない。昭和生まれは、物を壊してはいけない思いが強すぎて冒険ができない。結局派遣担当者が、バタバタして事なきをえたけど。
　学生達をまたせているという不安。　
　この時の不安マックスは、自己処理できなかった。
　これも派遣なんだね。
　色んな意味で勉強になった。