日本人が国土を捨てる未来

■日本を否定するメディアと政治家
 日本には自国である日本を否定するメディアと政治家がいるが日米共同統合演習「キーン・ソード23」を露骨に反対している。玉城デニー知事は沖縄防衛局に対して自衛隊車両が公道を自走する訓練について懸念を伝え実施しないよう申し入れている。

自衛隊の26トン“戦車”、生活道路を走る 105ミリ砲付きで物々しく 日米演習中の沖縄・与那国島

 特に批判されたのが自衛隊の16式機動戦闘車(MCV)。これは戦車ではなく装輪装甲車に105ミリ砲を搭載し火力支援が目的の車両。戦車との正面戦闘はできないから歩兵部隊に火力を提供することが主任務。見た目は戦車と同じでも任務が異なる。だが批判ネタにされているのが現状。それに対して中国は尖閣諸島に徘徊しているが、日本のメディア・政治家から中国を批判する声が小さい。

 中国は沖縄だけではなく北海道でも活動し土地を買い漁っている。これは既に問題視されているが日本のメディア・政治家で中国を批判する者は少ない。このため日本を脅かす中国を批判しないで自衛隊を批判する売国が横行している。

■国際社会の暗黙の了解を教えないメディア
 中国の艦艇が尖閣諸島付近に常駐していることを多くの日本人が報道で知っている。だが危険性に関しては知らないのが現実。結論から先に言えば“国際社会は既成事実の積み重ね“が現実。このため、領土は軍隊が常駐することで認める世界。尖閣諸島は日本の領土から中国の領土に書き換えられている最中なのだ。このため、日本人の多くが尖閣諸島を放棄することを容認している。

 中国の海警が尖閣諸島付近で常駐することは国境紛争の問題で終わらない。日本人が国内の法律論を持ち出しても領土は軍隊が常駐しなければ認定されない。領土問題で軍隊が来ないなら国家主権として認めていないことを示す。だから日本が自衛隊を尖閣諸島に常駐させなければどうなるか?それは日本が尖閣諸島を放棄したことを国際社会に宣伝することになる。

 中国の海警は日本の海上保安庁に相当する。準軍事組織だから軍隊ではないが、人民解放軍へ活動を引き渡すための繋ぎ。中国も馬鹿ではない。最初から人民解放軍海軍を投入すれば日本人の大半が拒絶する。だが海警なら日本人の大半は拒絶しない。実際に海警が活動しているが将来の危険性に関して認識していない。

■問題の世界共通化
 中国の海警が尖閣諸島に常駐することは国際社会に「尖閣諸島は中国の領土だ」と宣伝していること意味する。現段階では宣伝だが常駐することに意味が有る。これは日本との国境問題が有ることを既成事実として残せる。何故なら世界各地で国境紛争は存在するので、中国の主張を世界共通の問題に置き換えられる。

 そうなると日本が尖閣諸島の主権を主張しても通らない。何故なら自国でも国境紛争を抱えていると日本の主張に同意できない。だから中国は海警を使い国際社会と日本を切り離す策を実行している。

 メディア・政治家が国際社会の暗黙の了解を国民に教えないのは何故だ?尖閣諸島付近に中国の海警が常駐していることを教えても国際社会の暗黙の了解を教えない。これは都合が良いことを報道するが都合が悪いことを報道しない自由を行使している。これは気付いたら“日本人は自ら尖閣諸島を放棄した”未来に導いている策なのだ。

 日本人は国際社会の暗黙の了解を知らないが中国の海警が常駐していることを知っている。だから都合が良い。メディア・政治家は嘘を言っていない。中国の海警が尖閣諸島付近に常駐しているのは事実であり日本人の多くは知っている。これこそが罠。

 日本人の多くは国際社会の暗黙の了解を知らない。それも領土は既成事実の積重ねであることを知らない。実際に竹島を法律論で日本の領土だと主張している。これは国際社会を知らない証拠で、知っていれば「竹島に自衛隊を常駐させる」と言うはずだ。

 実際に外国人に言えば良い。「竹島は日本の領土だ!」と言えば、外国人の多くが「竹島は日本の領土だと言うなら自衛隊を常駐させれば良いではないか。しないなら日本の領土ではない」と返答されるだろう。これは尖閣諸島・北方領土も同じ。

■日本人に求められる対応
 これは尖閣諸島だけの問題ではなく竹島・北方領土も本質は同じ。日本国内の土地の所有権は法律で守られている。だが国家間の領土問題は法律論では対応できない。これを理解しなければ始まらない。さらに国際社会は既成事実の積重ねであることも理解すべき。

 尖閣諸島・竹島・北方領土は日本の領土だと主張するなら、「自衛隊を常駐すべき」と発言しなければ国際社会は無視する。自衛隊の常駐は陸上自衛隊を尖閣諸島・竹島に配置する方法と海上自衛隊の艦艇を往復させる策が有る。

 海に存在する領土ならば海軍による制海権の獲得で成立するのが国際社会。日本では海上自衛隊が基地から尖閣諸島まで定期的に往復することで制海権を獲得できる。この基地から尖閣諸島まで往復することが重要で、中国よりも60%の優勢で制海権を獲得できる。これも国際社会の暗黙の了解だから効率が良い策を選べるのだ。

 日本のメディア・政治家の多くは国際社会の暗黙の了解を教えない。ならば私は日本人に教えたい。今の法律論では尖閣諸島・竹島・北方領土を放棄する流れになっている。だから自衛隊を常駐させる策を選ばなければ主権を放棄することになる。

私は貴方のサポートを待っています。