南北融和は反米感情の予兆

■世界の気圧配置
国際情勢は気圧配置と同じで常に変化している。平和な地域が在れば戦争状態の地域も在る。これが国際社会。対立していた地域が融和すると、隣接国も影響を受けるのが常。しかも対立関係が融和することは、第三国の介入が有るのが普通。これを無視して日本の野党とメディアは与党叩きに忙しい。

これで日本外交は野党とメディアに足を引っ張られて容易には動けない。北朝鮮と韓国が融和し、アメリカの国防線が変化する兆しを見せている。アメリカの国防線の変更は日本の国防に影響すると言うのに。日本の野党とメディアは本日も妨害活動しかしていない。

■北朝鮮はトランプ大統領に屈服したのか
トランプ大統領が北朝鮮を軍事力で恫喝したら、北朝鮮が穏健になった様に見える。北朝鮮は韓国を用いてアメリカと接近すると米朝首脳会談が決まる。今度は韓国を用いて日本と接近しようとしている。見た目の主導権はアメリカが持っているが、中身は北朝鮮が持っている。北朝鮮がトランプ大統領に屈したのであれば、既に米朝で和平交渉に入るはず。実際は和平交渉ではなく、北朝鮮が主導する外交が行われている。

北朝鮮は通常戦力で劣るから核兵器に依存した。核兵器無き北朝鮮は脅威ではなく、北朝鮮の外交発言など相手にされない。

国家戦略=外交×軍事

軍事力を背景に外交を行うのが国際社会の基本。だから通常戦力で劣る国は核兵器に依存する。核兵器さえ持てば、アメリカの様な強国と対等になれる。だから北朝鮮は核兵器に依存し手放せない。

北朝鮮は自国の核開発施設を放棄し、核実験を中止すると発表した。だが核弾頭を放棄するとは言っていない。北朝鮮が中国かロシアと核兵器シェアリングをすれば? 北朝鮮国内には核弾頭は無いが、国外の中国かロシアには核弾頭が存在することになる。北朝鮮の核兵器関連人員を国外に置けば、核兵器シェアリングと同時に研究継続も可能。

北朝鮮はトランプ大統領に屈してはいない。明らかに生き残りを模索しており、中国かロシアが北朝鮮を支援し、対アメリカ用に使う可能性も有る。トランプ大統領は核兵器シェアリングを怒っても、現在の条件に適合する。だから現在の条件の抜け穴になるかもしれない。

■反米感情に備えよ
北朝鮮と韓国が融和すればどうなる。完全な朝鮮統一は出来ないが、朝鮮人の敵はいなくなる。内戦の意味が低下すれば、終戦しなくても敵意の消滅と認識される。朝鮮人の敵がいなくなれば、在韓米軍の意味はどうなるのか?

韓国国内で在韓米軍不要論が高まるのは当然。北朝鮮の工作だったとしても、韓国から見れば在韓米軍は不要になる。在韓米軍は南北融和を阻害する存在であり、今後不要の存在と認識される。

そうなれば韓国国内で反米感情が高まり、間接的に北朝鮮の盾となる。南北融和で北朝鮮が韓国を盾にできれば、トランプ大統領は北朝鮮への攻撃は困難だ。北朝鮮がトランプ大統領に屈したのであれば、先に米朝首脳会談を行うはず。米朝首脳会談の前に南北首脳会談を行い、南北融和の流れを意図的に作っている見るべきだ。

■在韓米軍撤退と日本の国防
韓国で南北融和が加速すれば反米感情が高まる。これは韓国が北朝鮮の盾になるので、北朝鮮としては旨味が有る。在韓米軍の意味が消失すれば、トランプ大統領は在韓米軍撤退を決める可能性が高い。

仮に北朝鮮が核兵器シェアリングを行ったとしても、南北融和で反米感情が高まれば北朝鮮を攻撃することは困難。北朝鮮の非核化は嘘ではないから、在韓米軍を撤退させて幕引きを行うこともある。

在韓米軍撤退はアメリカの国防線が日本に移動することを意味する。これはアメリカの戦場が朝鮮半島から日本に移動するので、日本全土を防衛する戦力を造成しなければ対応困難。

■今後の日本
今の自衛隊総兵力は約23万人。常備軍としての総兵力は、総人口の1%が限界。次に人口比率の要素を加えれば、本来必要な自衛隊総兵力の最大値は約80万人。軍縮規模は約50万人だから、今の自衛隊総兵力23万人では致命的に少ない。

在韓米軍撤退が実現すれば、日本は自衛隊総兵力を50万人規模にしなければ対応できない現実を突きつけられる。野党はモリカケ魔女裁判で妨害するよりも、在韓米軍撤退の衝撃に備えるべきだ。

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