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Day10 なぜ成功者には愚痴っぽい人がいないのか


私の経験から言うと、愚痴っぽい経営者や起業家なんて私は見たことがない。仮に愚痴を言っていたとしても、すごくポジティブで笑いに替えて話をしてくれることがほとんどだから愚痴のようには感じない。

そもそも愚痴とは、言っても仕方がないことを言って嘆くことだ。一体何が違うのだろう。成功者の思考回路を少し想像してみた。


人は、意思決定をするときに現状維持バイアスの影響を受ける。

現状維持バイアスとは、大きな変化や未知なることを避け現状を維持しようとする、という心理のことだ。一説には、プロスペクト理論における「損失回避性」がそのバイアスに影響しているとされる。つまり、人は利益から得る満足度より同額の損失から得る苦痛の方が大きいと判断するので、現状維持を選択したら、無意識のうちに「変化しなくても良い」理由を探しだしその意思決定を肯定してしまうのだ。


これに対抗するためには、まず、自分の中に起きる現状維持バイアスに気づき、そして、強い意思やエネルギーを持って、この思考癖を思い切りねじ曲げて変えることが必要だ。


無意識にアプローチするというのはなかなかハードルが高い。なんたって無意識なのだから。


だから、成功者達は、思考の次に展開していく言葉や行動から変えようとするのではないだろうか。マザー・テレサの有名な言葉に、思考→言葉→行動→習慣→性格→運命という順番にアプローチしていくことで運命を変える、という定説がある。これは理想的な順番ではあるが、多少前後することがあっても良いはずだ。


言葉と行動をあえて先に変える。すると、その言動を肯定するように無意識も後からついて変わってくる。鶏でも卵でもどちらが先でも、早く真実にたどり着けたなら順番なんかどうでも良いと思いませんか。


結局のところ、愚痴を言う人というのは、自分以外の人や物事に不満や課題を持っている。自分自身に変化を求めないなら、それらが外側から解消されてくれるのを待つしかない。それって自分の人生なのに結局環境や人に身を任せているのと同じこと。負エネルギーを胸に溜めこんで翻弄される人生で良いのかどうか、を自分自身に一度聞いてみてほしい。


私は、自分の人生を自分でコントロールし主体的に生きたい。だから、愚痴を言わない。


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