見出し画像

240925 【緊急寄稿/ダイヤモンド・オンライン】中国・日本人男児刺殺事件、「本当に申し訳ない」多くの中国人が涙した“父親の手紙”の中身とは

中国深セン市で日本人学校に通っていた、10歳の男の子が正体不明の男に襲撃されて亡くなってからまる1週間が経ちました。あまりの衝撃的な事件は、日本社会だけではなく、中国人社会の中にも激しいショックをもたらしています。

ただ、事件から1週間が経ち、中国当局側からもたらされる情報はあまりにも少なく、その間日本メディアは焦点を中国における「反日教育」に絞って集中砲火を浴びせています。

中国社会では、「社会に悪影響を与える言動をした」とネット上の発言やアカウントの削除が行われたことは伝わってきますが、実際に日本側が心待ちにしている、逮捕された犯人の動機や横顔などはほとんど伝わっていません。

先日、わたしは自身が見ている範囲からこのようなツイートを発しました。

これはツリー状で長いツイートなので、興味のある方はツイッターに飛んで読んでいただきたいのですが、現時点でこのツイートには1800件を超えるリプライと6000件以上のいいね!がついています。ただし、リプライもいいね!も決して同意を表すものではなく、激しい言葉によるリプライも呼び寄せています。わたしはそれらの一つ一つに、少なくとも1アカウントに対して1回の引用リプライをしておりますので、お暇な方は御覧ください。

そのやり取りはわたしにとって膨大な数ですが、ここ3日ほどかなり時間を使ってきましたが、まったく疲れていません。逆にどんなリプライが返ってくるかを実際に見ることで、このようなツイートに今の日本人の一部がどんな反応を見せるのかを知ることができました。もし、こういう人たちのそばに普通の中国人がいたとしたら、こういう言葉を投げつけられるんだろうな、というのも体験しました。わたしは日本人ですから反論できますが、言葉が苦手な、あるいはそれこそ文字通り「標的にされた」外国人には、わたしほどぶっきらぼうな反応をするのは難しいでしょう。

そんなリプライの相手をしながら、最も感じたのが、「自分は日本人だから」「ご遺族の立場に立って」「中国(人)に思い切り」「怒りをぶつける」ということを多くの人たちが繰り返しているということでした。

でも、「ご遺族の立場に立って」? ご遺族がどこにおられるのかも、どんな方かも、そしてその瞬間には彼らは亡くなった男の子の名前すら知らないのに、どうして自分がご遺族の代弁をしているといえるのだろう?と疑問でなりませんでした。

その背景には、この記事に書いたようなできごとがあったからです。一方的に絞られて、流される情報に振り回されているのはいったいだれなのか。是非、ご一読ください。

追記)記事は公開から1週間くらいで、2ページ以降は会員でないと読めなくなるはずですのでお早めに。

ここから先は

0字

中華圏の現地でどのような注目の話題があるのか。必ずしも日本とは関係のない、また日本では話題にならない「現地ならでは」の視点の話題をお届けします。そこから読み取れるのは現地の機微、そして人々の思考方法。一辺倒ではない中華圏を知るために。

メルマガ「「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」(祭日を除く第1、2,4土曜日配信、なお第2,4土曜日が祝日の月は第3土曜日…

中国現地で注目されるニュースを中心にURL付きで翻訳・配信します。中国語が読める方はリンク先に飛んでしっかり確認、読めない方もそれなりに話題のニュースをごらんいただけます。中国現地の人たちとの会話、情報交換にお役立てください。

月刊「中国NewsClip」

¥600 / 月 初月無料

「日本とは無関係だから」と日本の大手メディアが拾わない中華圏の注目ニュースを日本語でメモにまとめています。元記事・関連記事のURL付き。中…

わたしのTwitterでのつぶやき集です。

Twitter畑で考えた

¥5,000 / 月

自分のTwitter(@furumai_yoshiko)でつぶやいたうち、アーカイブして考えをまとめておきたいものだけを集めて有料公開しま…

日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。20…

このアカウントは、完全フリーランスのライターが運営しています。もし記事が少しでも参考になった、あるいは気に入っていただけたら、下の「サポートをする」から少しだけでもサポートをいただけますと励みになります。サポートはできなくてもSNSでシェアしていただけると嬉しいです。