日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。2018年までメルマガ「ぶんぶくちゃいな」(…
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2024年6月の記事一覧
【読んでみましたアジア本】一般論ではわからない事実、残酷な現実を知ること/林奕含・著、泉京鹿・訳『房思琪(ファン・スーチー)の初恋の楽園』(白水社)
あれからそろそろ1年が経つ。振り返ってみても、まさかAがあんなふうに人生を終えるとは思ってもいなかった。
AとはTwitter上で知り合った。当時の中国のネットは、時々海外のページにアクセスできないことはあったものの、今に比べるとまだまだずっと自由だった。モバイル前の時代だったから、中国でネットを使っている人たちといえば、PCを持っているか、学校の図書館やコンピュータールーム、あるいは職場などで