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§ 中国万華鏡 § 之 ぶくぶくちゃいなノオト(更新終了)

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※当マガジンは2017年12月末をもって更新を終了いたしました。2018年1月からの記事は「月刊『ぶんぶくちゃいな』」(http://bit.ly/2A23ZT7 800円/月)…
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2016年7月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】村は「誰」に流された?

【ぶんぶくちゃいな】村は「誰」に流された?

中国各地で大洪水を引き起こしている豪雨は、先週河北省でダムから流れでた水が下流の村を襲った。だが、村を襲ったのは天災だったのか、人災だったのか。ネット上には政府の不備を訴える声が流れ続けた。そして続いたメディアの報道は…

23日の朝、いつものように5時過ぎに目が覚めたとき、わたしの中国SNS「「微信 WeChat」(以下、「WeChat」)は、河北省邢台市で起きた「洪水」による農村壊滅の話題一色

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【ぶんぶくちゃいな】王五四「キミはおバカなときだけ誠実だ」

【ぶんぶくちゃいな】王五四「キミはおバカなときだけ誠実だ」

ハーグ仲裁裁判所が下した南シナ海領有権問題への裁定。中国はその主張が退けられた。だいたい仲裁裁判に求められても出廷しなかったのだから、その「敗訴」はもともと予想の範囲内。その証拠に中国では裁定発表前夜から政府系メディアは警戒感丸出しの記事を流し続けていた。つまり、裁定後の「厳しい反論」は準備された演技といえる。ならば、その演技の先にいかなる「落とし所」があるのか。意外なシナリオが見えてきた。

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【ぶんぶくちゃいな】大洪水でつきつけられた「情報開示」請求

【ぶんぶくちゃいな】大洪水でつきつけられた「情報開示」請求

普通選挙も存在しない中国に「民主意識」はどこまで育つのか。そのきっかけは意外なところからやってくる。

一年もすでに半分が過ぎたが、今年は世界的に「選挙」や「民意」の意味がさまざまに論じられる年となるのではないかという気がしている。

東京では参院選に引き続き、東京都知事選が行われる。さまざまな物議をかもした石原知事以降、続く猪瀬直樹氏、舛添要一氏の早々の退陣、そしてまた新しい都知事を迎えることに

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【ぶんぶくちゃいな】崩れ落ちた新ビジネスモデルと「ネジ釘」

【ぶんぶくちゃいな】崩れ落ちた新ビジネスモデルと「ネジ釘」

今週は2つの「事件」が中国の中産階級の注目を浴びた。

一つは、メルマガ135号「繰り返される『記憶』:文革、そして庶民の不審死」でも触れた、雷洋氏の不審死事件が新たな進展を見せたことだ。

この事件は、北京の郊外に暮らしていた雷洋氏が空港に着く親戚を出迎えるために家を出たが空港に姿を表さず、心配していた家族たちとその数時間後に警察で遺体となって対面したことから始まった。警察側は、雷氏の自宅付近で

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