日本のマスメディアがきちんと追えきれていない香港の社会事情について、2022年6月から2023年5月末まで配信した香港関連の記事を集めたマガジンです。過去マガジンはこちらから:【…
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#天安門事件
【ぶんぶくちゃいな】『憂鬱之島 Blue Island』陳梓桓(チャン・ジーウン)監督インタビュー「ぼくは今、沈没しかけた香港で香港人たちの輝きを見ている」
最近、香港映画がじわじわと熱気を持ち始めているようだ。
但し、それはかつて日本でも大ヒットしたジャッキー・チェン作品や、あるいは「Mr.Boo」といったハチャメチャコメディや「香港ノワール」という言葉に代表される警察vsギャング映画、さらにはウォン・カーワイ(王家衛)監督の独特の美的感覚を見せつける作品でもない。
新たに台頭してきたのは、まさに香港でここ10年ほど続いてきた、「香港とはなにか」
【ぶんぶくちゃいな】33年目の6月4日
6月4日、またこの日が巡ってきた。中国にかかわる人間としては忘れることはできない日だ。それに加えて香港にかかわるならば、もっと重要な意味を持つ。3年前から6月は以前に増して香港人にとってさまざまな思いが去来する月になってしまった。
6月4日の天安門事件記念日がすぎると、9日は3年前に逃亡犯条例改定草案に反対する市民100万人が街を練り歩いた日だ。それでも草案の議決を「予定通り行う」と林鄭月娥行政