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#香港国家安全維持法
210821 「現代ビジネス」寄稿:急速な「中国化」に窒息する「香港社会」、市民たちの悲痛な現在 国家安全法の施行から1年
2020年6月30日深夜の香港国家安全維持法(以下、国家安全法)施行から1年が経った香港。これまでにもあちこちで書いてきたように、移民が急激に増え、市民が自由に発言できる空間は激減し、人々は戦々恐々と暮らしています。
わずか2年前の香港はもう別世界のようだと、多くの人たちが口にします。
かつてわたしが、いや香港の住民がよく知り、馴染んてきた社会が、もうまったく違う社会になってしまった…それを語
210210【香港15days】さよなら香港、また来るでー!
さて、最後の回となりました。現在、シンガポールのチャンギ空港で、真夜中2時の飛行機に乗り換えて日本に戻ります。
それにしても今回の香港との「別れ」は、久しぶりに辛いものがありました。
3週間の隔離期間中、外には出られなくても香港にいること、香港の食べ物、香港人スタッフの悪気はないけどつっけんどんな対応のすべてに懐かしさを感じていたし、外に出ることができるようになってからの2週間は毎日のように友
210204【香港15days】中国から香港へ、そしてイギリスへ:香港で身につけた技能で再出発
なんだか知らないが、今回の滞在は前日どこかの場所で誰かと会った後、翌日はからずもまた同じところで別の人と会う、というパターンが多い。けしてわたしが会う場所をしているわけではないのに、相手から飛び出す場所が前日訪れた場所と同じ、というケースがなんどか。不思議な話だ。
ということで、またまた尖沙咀のウォーターフロント。ただビクトリアハーバーを一望できる、湾に張り出した長い廊下の「麥兜像」あたりで、と
210202【香港15days】民主派の派閥間の思考が始まっている――歩み寄りはまだだけど
本日は短いけれど、香港島を東西に走るトラムから撮った映像をどうぞ。
「香港にはさまざまなバックグラウンドの人たちが市民として暮らしている」というお話は、1月31日のリポートでも触れました。
今日はまず、北京時代に知り合った元ジャーナリストの友人に会いました。その元ジャーナリストは学生時代から含めて10年北京で暮らし、後半の6年間をジャーナリストとして過ごし、その後1年ほど故郷に帰って過ごしてか
210201【香港15days】アカデミアの世界が揺れている…留学生が気がついた微震
「香港のいくつかの大学から香港専門の研究者の募集が来てる。研究者が抜け始めているようだ…」
今年、香港の大学院で博士号が取れることになっているMが小さな声でつぶやいた。彼の専門は政治統計で、できれば香港の大学でポストを得たいと考えているところだ。ヨーロッパの某国出身の彼には香港の大学院で3年間学んだという以外、彼と香港研究という専門性との接点はこれまでなかった。
「ぼくは香港を専門的に研究して
210128【香港15days】穏やかで明るいキャンパスの「陰」、そして若い芽@香港中文大学
香港は本日の最高気温24℃。テレビでは「週末は寒くなる」と言っていますがそれでも最高気温は17℃。ただ、24℃でもなんとなく肌寒いのも事実。なのでみんなジャケットやパーカーを羽織ってますが、さすがにこれはびっくりしたわ。この人、正面から見るとマフラーもしてました。暑くないのか…?
そんな中を遠出して香港中文大学へ。もともと「中の人」とランチのお約束をしていたのですが、ちょっとしたきっかけで芋づる
210127【香港15days】国家安全公署と「こんにちは」してきました。
21日間すごした「検疫」ホテルを出て別のホテルに移って2日目。最大の違いはやっぱり「自由に歩き回れること」ですね。
あと、検疫ホテルは食事込みなので部屋で待っていれば食事が届けられる。その便利さを痛感するのが朝食です。朝起きて顔を洗ってヨガをしたり、ネットしたりしているうちにドアベルを鳴る。最初の頃はいつもこの音に反応して声をあげていたのですが、次第にそれが「食事だよ」という合図だと気づいてから