見出し画像

人生は1回きり!

私は2回転職しています。

工業高校を卒業して、すぐに大手電機メーカーのグループ会社へ就職。

企業向け大型コンピューターの保守部品を組立てる部署へ配属されました。

そこの会社で作っているもの、すべての保守部品を任されています。

つまり毎日同じことはやりません。

2年程経って電子機器組み立てという資格に合格しました。

すると今度はFDDの組み立てラインの検査担当になりました。

FDDってご存知ですか?

これこれ!見たことあるでしょ?

これは見たことあるかな?PCで使用するソフトで、

作業内容を保存するときにポチっとするヤツ。

これフロッピーディスクといいます。

これを動かすのがフロッピーディスクドライブ(FDD)です。


まさにこんなかんじ!

当時はWindows95も出ていない時代です。

でもお手軽な記憶メディアとしてワープロにも付いていました。

ワープロはお父さんにでも聞いてみてくださいw

FDDのラインはパートのオバサマ方が中心で取り仕切っていました。

そこのまとめをやっていた方がオイちゃんです。直上です。

空いている時間は、電源検査の手伝いをさせられていました。

オイちゃんはあまり自分の意見をはっきり言いませんでした。

だいたいの会話が「そうだよねぇ」か「そうですよねぇ」で成立です。

あれよあれよと言う内に「組立検査課」のメンバーになりました。

オイちゃんは課長になれるかも!って思っていました。

現実は甘くありません。親会社から来ました。

なんでもコンピューターの筐体を倒して下敷きになったとか。

体のいい島流しって感じですかね。

その方も「とりあえず進めといて」しか言いません。

その頃は上昇志向がだいぶあったので、

「上がスライドして来るんじゃ、上がれる訳がない」

と、早々に見切りを付けてしまいました。

後から考えてみれば、目を掛けてもらっていた方みたいですけどね。


あともう少しで丸4年と言うところで退職しました。

心の中にエレキギターを作る職人になりたいという夢がありました。

いきなりそんな事も出来ないけど、つてもないし。

その時建具屋の若社長から声を掛けてもらいました。

修行ですから単調です。それでいいんです。

でも世の中的に、オーダーメイドで作る人も少ない。

逆に大手メーカーでセミオーダーシステムなんてやりだしたり、

風向きが完全に向かい風になっていることを感じました。

じゃあ建具屋でやっていくかと言っても、衰退業種ですからね。

若い人は単価の安くて重たいドア、体力勝負の仕事ばかり。

障子、組子など単価の高くて軽いものは回してもらえません。


組子を削る手伝いはやった

というか、仕事として教えてもらえません。

「仕事が終わってから、練習で作れば」とか搾取されている感じでした。


禰豆子の着物の柄「麻の葉」安い既製品を使う

休みも少ない、お給料もイマヒトツ、同業他社が廃業していく。

となれば7年近くやっていても、市場的に将来性が希薄に見えました。


建具屋になる時に一人暮らしを始めたので、あまり資金がありません。

無駄遣いをやめて半年で引越し資金、転職のためのお金を貯めました。

とりあえず自分の売りになるものはいくつかの資格だけ。

・電子機器組み立て二級

・ラジオ音響3級

・アナログ3種

・電卓、そろばん3級

・普通自動車免許

これでよく勝負しようと思ったよねww

でも履歴書とワープロで作った職務経歴書を送って、

面接してくれた横浜支店の支店長は、

「これだけ資格を取ったということは、それだけ勉強したということ」

と評価してくれました。とてもうれしかった。

それから26年経って今があります。

今は電気のエンジニアとして派遣のお仕事をしています。

派遣でそんな長いこと努めているのは珍しいって言う人がいます。

でも、私の周りにはいっぱいいますよ。

定年退職後に嘱託で続けている人もいます。

環境が良いのかな。人も良いのだと思います。

退職理由の80%程が人間関係と聞きます。

せっかく頑張って入ったのにもったいないって言う人もいますが、

自分の人生の主役は自分です。

人生は1回きりです。

ひとつの会社に勤めるのは尊敬に値します。

でも、いろいろやってみるのもおもしろいですよ。

今日はここまで!
ありがとうございます

#転職体験記

この記事が参加している募集

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?