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ヘンなニホンゴは面白いですか?

 国内・国外を問わず街で見かけたヘンなニホンゴを集めている人がいる。旅先で見つけてSNSに上げるくらいなら可愛げがあるが、大学で研究してたり、本を出したり、アカデミックな領域に持ち上げているセンセもいらっしゃるようだ。どうも私は、そういうのが好きになれない。面白くもない。なんか、日本語的弱者をイジメているように映るのだ。なぜそういう誤用が起きてしまったのか、という学術的な見地も理解はできるのだが、どこかで笑っている、笑ってほしいという意図が垣間見えて不快である。
 例えば、目の前で外国人の店員さんが「コーヒーは寒いのでいいですか?」と言ってしまったら、それを笑えますか? ということです。笑って、バカにして、SNSで、外国人がこんなこと言ってたよ、と二重に貶めるんでしょうね。
 異国で、世界でもトップレベルに難しい日本語を勉強して、アルバイトもしている外国人を笑えるんでしょうか? 明日から、アゼルバイジャンでアゼルバイジャン語を勉強しながら、アゼルバイジャンのコンビニでアルバイトする勇気がありますか? とういことを慮れば、ヘンな日本語を話してしまった外国人留学生を笑ったりはできないはずだ。

 というような思いから、ヘンなニホンゴ収集家とは一線を画したいと思うのであります。

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