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よくある話【SDGsについて】

SDGsについてかなり認知度が上がっている今日この頃。

色々な媒体【テレビ・雑誌・ネット】で耳にしたり目にすることが多くなってきました。

もしくは直接的な言葉は耳にすることはなくてもその取り組みに付帯しているような内容の言葉(親戚みたいない言葉?)がいろいろ飛び交っていますよね。(サスティナブルだ、カーボンニュートラルだ、スマートシティだ、DXだ…サーキュラーエコノミーだ…)

そんな中でSDGsについて教えを説く様々な団体が出てきています。
『SDGsをビジネスに!』『SDGsは儲かる!』『本業にSDGsを! 』

これからはSDGsなしでは会社の存続は考えられない!

なんて言葉を売り文句に色々なセミナーや資格、塾的なものが開業され、
一般社団法人●●●●・・・なんてSDGsを軸とした社団法人もビジネス目的でボンボン立ち上がってきていますよね。

ある種、教育的な観点からいけばそれはビジネス的であり教育国家ジャポンとしては常道なのかもしれません。

そしてそういった講習や講義を受け、ライセンスを取得させ、その能力を取得したライセンシーは一定の知識や教養を得て、それをさらに広げるために活動していくことこそが世の中にその知識、教養を広めていくのに自分が社会に役に立ち、目的達成のための1つの歯車になっていると自負できる
『気持ちいい~~~~!!!!』っと自己肯定感や自己満足を感じさせてくれているのかもしれない。 

そのライセンス取得にはお金がかかるけどねw

そしてそれを教えるには お金もらうけどねw


そしてよくあるあるなのですが、世の中いろいろな書籍もでています。
色々なツールもでています。お金をかけなければ得られない体験や知見もありますが、その逆で無料で使えるツールもありますし、本で得た知識を伝えることも可能です。

問題なのは
【自分がライセンシーになると、その取得したライセンスに凝り固まり、そのライセンスを振りかざす領域しか相手にしなくなること】だと思います。

例えばですが
自分が取得したライセンスの領域で自分が得をする
(何かしかの収益や利を得る)ことに執着しすぎてしまい、その領域外の人についてはスルーをする。

SDGsについてのライセンス【ゲームやコンサルティングなど】は多数ありますがその大半は取得(修了)するのに大変大きなお金がかかります。【平均すると20万くらいはかかるでしょうか。】私も複数所有しておりますが自己投資として40万くらいは使いました。

その取得した資格については修了するとその知見やノウハウを販売することができるようになります。

高い金を投資した!だから回収せねば!!的な観念。
必然的におきますよねw

実際にあった話はこう。
とある学校の親子交流でSDGsの親子交流をやりたい!という話になった。

学校からその地域の身近な資格所有者に相談があった。
その資格所有者は良いのがあります。SDGsのカードゲームがあります!という話を切り出し、説明をしてくれたそうです。

ただ、ライセンサーからの指示で開催は無料で行うことが難しい旨を伝えられ(規約にあるので基本有料開催がベースなのは本当の話)、1人数千円で開催できます。人数が●●人なので数万円になります。的な話があり、PTAの予算では用意が難しい金額でした。

【予算の都合がつかず・・・】という話でその話はなくなってしまったそうです。

【自分のライセンスの領域でかつ利益になる領域】=SDGsカードゲームをやること。

学校側の本質的な要求=SDGsの親子理解を深めるために親子でSDGsの情報を共有して親も、子もSDGsについて学ぶキッカケを提供したい。

私はその相談を聴いて、念のため確認しました。

私:『SDGsのカードゲーム』をどうしてもやりたいですか?

学校:別段カードゲームにこだわっているわけではなく、PTA会員さんの親子コミュニケーションの場とSDGsを学ぶということが学校のSDGsの取り組みとしてもマッチしているので実現したいんです。

では
私:よろしければ、無料で使える範囲内のツールをつかってになりますがSDGsの概要や簡単な親子でできる取り組み紹介やオリジナルですが簡易的なワークショップでSDGsの入り口のご案内はできるかもしれませんがそれでよろしければお手伝いさせていただけませんか?

という回答をしました。
是非にという返答をいただきましたので、小さな脳みそをつかって準備しております。緊急事態宣言の発令があって話はまた保留になりましたがwww

SDGsのゲームやコンサルティングのライセンスをもって『ビジネス』としてのみ考えるやり方ももちろん否定はしませんが、もともとはSDGsの理解を深めて、それをより多くの人に教えたい。伝えたい。という志をもって門をたたいた方は初心を忘れないようにしたいですね。

SDGsは儲かる。SDGsをビジネスに!という言葉が当たり前になりつつありますが、はき違えてしまうと本質的な『誰一人取り残さない』を取り残しまくる結果を生みかねないな~と考える今日この頃でございます。

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