見出し画像

アナログレコードに興味を持ったきっかけ

アナログレコードの人気は一過性のブームではという冷ややかな見方をしている方もいましたが、レコードのリリース量の増加や継続的な盛り上がり方を感じ、いよいよもって2019年現在、それが普遍的なものになりつつあるのではという気持ちになってきました。

20代前半からレコードを聴き始め十数年たちますが未だにその魅力に取りつかれています。だから今の盛り上がりがずっと続いていけば良いと願っています(良いレコードが手に入りにくくなるという現実を除いてはですが(笑))。

最初にアナログレコードに触れたのは友人がターンテーブルを買って遊びに行ったときでした。(ちなみにタンテは最近、復活を果たしたTechnicsブランドの 「SL-1200Mk5」。)

友人は洋服屋でDJをしている先輩から情報を得たり、ミックステープを聴きこんでお勧めのレーベルやDJを教えてくれたました。それで教えてもらったのがマイアミの音楽レーベル「Botanica Del Jibaro(ボタニカ・デル・ヒバロ)」でした。

今思えば最初にレコードで聴いた音楽としてはかなりアンダーグラウンドな方向だったと思いましたが、この経験があったからこそコアな音楽に興味を持つことが出来たし、レコード文化に掘り進めていく土台ができたのだと思います。

Seven Star - Speak The Truth

「Botanica Del Jibaro」は「Beta Bodega Coalition」というレーベルから派生したレーベルで、他にもいくつかあるのモノの一つですが、共通するのは「多様な音楽性」「アート性」「メッセージ性」といった今までメジャーな音楽を聴いていただけでは知りえなかったあらゆる要素を持っているということでした。

Soarse Spoken - I Walk Proud

主宰の「La Mano Fria(ラ・マノ・フリア)」はレーベル全体のアートワークを手掛けていて、音楽やアートを通して社会性の高いメッセージを発信していました。それらは英語が理解できない私でも「見れば分かる」「聴けば分かる」インパクトのあるもので、特にアートワークはカラフルな色遣いや写真のコラージュ、ステンシルなど一度見たら忘れないオリジナリティがありました。

当時、アナログレコードでしか手にできない音源(あるいはレコードジャケット)もリリースしていたことは言うまでもありません。

また大きなポイントとしては音楽にしてもアートにしても「サンプリング」という手法を知ったのもこのレーベルがきっかけでした。

Climber - Cafe Con Piernas

当時、日本の”Ill Dance Music”、“OILWORKS”といったレーベルとの結び付きが強くDJ Perro、Olive OilがオフィシャルMix CDやRemixをリリースするなどしていたことも記憶に強く残っています。それぞれ北海道と福岡という離れた地域ですがしっかりと繋がっていたことに驚きました。

”Botanical del Jihibaro”を知ることで日本のレーベルもディグするきっかけになった訳です。

La Man Friaは今でも精力的に活動していて、SNSやBand Campでその動向が確認できます。

本題から大分離れてしまいましたが、私がアナログレコードや文化が好きになったきっかけはこの音楽レーベルの存在があればこそでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?