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W・ウエボン氏の「もう、不満は言わない」を読んでみた感想📚

 「もう少し給料が高かったらなぁ…」
 「あの部下はいつになったらまともに働くんだ」
 「今のゲームで負けたのはWi-Fiのせいだ!」
 「恋人に連絡ほしいって言ったのにくれなくてもう嫌だ!」
 「うちの旦那は本当に動かないんだから…」
 「奥さんの小言がうるさい」

 人は上記のような不満を思ったり言ったりすることが時々(あるいは多々)あります😂アカンと思って思考回路を修正できればいいのですが、気が付いたら同じ不満をもう何年も何十年も持っていることってありませんか💦?
 今回は世界中の牧師や文筆家、脳科学者などの不満に対する言及をふんだんに取り入れ、不満との向き合い方をご紹介していきます。そしてきっと、読み終わる頃には
「人ってなんて愛らしいのだろう
という心境に達していることでしょう(*^^*)

<不満の定義>

 不満とは、ネガティブなエネルギーのことです。不満を持っている状態とは、物事の解決よりも問題そのものに着目し続けている状態であり、このままではとても物事を解決できそうにありません😅

精神的成長の最も低い段階が被害者感覚である。他者や世界から虐げられていると感じ、それを持続させるための道具として不満が使われ、改善の努力から免れようとしているのだ。
文筆家/マイケル・ベックウィズ

<不満が発生する背景(GRIPE)>

 著者曰く、不満が発生する背景にはGRIPEが存在する。GRIPEとは、

 🔲Get attention        関心を引きたい
 🔲Remove responsibility     責任を逃れたい
 🔲Inspire envy          自慢したい
 🔲Power             力を得たい
 🔲Excuse poor performance   失敗のいい訳にしたい

のことで、満たされていない承認欲求やストレスから解放されたい願望があると分かります。冒頭に掲示した数々の不満もGRIPEのどれかが背景にあります。知識があれば「この不満の原因はPだな」といった具合に自分を客観視できるようになります✨

<不満がもたらすものとその解決策>

 不満を言う人の周りには必ず、別の不満を言う人がいます。また、不満を言う人を見ていい思いをする人はいないので人が離れていき、結果的に不満を言う人はとっても濃度の濃いネガティブなエネルギーに覆われて生きていくことになります😨さらに、不満は人を攻撃するという形で発散されることもあります。

脳は攻撃性を薬物やアルコールと同じ方法で処理するため、攻撃的な時間を多く過ごすことで怒っていないと落ちつかないという一種の中毒症状を招く。
リック・ノアート博士

 解決策の一つには『許す』という行為が挙げられます。相手になにか話す必要はありません。自分の中で、「この不幸な出来事の結果、なにか良いことはなかっただろうか」と問うて探してみるのです。

許すということは利己的な行為と言ってもいいくらいだ。それは許す側の人間に計り知れない恩恵をもたらすからだ。
作家/ラワナ・ブラックウェル

<不満のない人間関係を築く方法>

人との関係は相手のことを自分にどう語っているかによって構築されます。紹介人がいるイメージです。例えば、職場におおざっぱな上司がいたとします。
・語りパターンA
 「あの上司はあなたにいつも説明不足で仕事をぶん投げてくる人です」
・語りパターンB
 「あの上司はあなたに自分で調べる力を磨く機会を与えてくれて、成長を期待してくれています」
 Aのままだと不満の対象が上司どころか同僚、会社、ひいては家族や社会にまで膨らみ終わらない地獄に突き進みそうだというのが容易に想像できます👿人間なので不満は無意識に生まれがちですが、即座にBにシフトできたらどうでしょうか?出来ることが増えて承認され、同僚から頼られたり教えることで自己肯定感も上がり、感謝の気持ちで過ごせそうです👼
今現在、相手のことを好きになる語りなのか嫌いになる語りなのか考え、前者を後者にシフトすることで人間関係は良好になります。

レタスを植えたとき、育ちが悪いからと言ってレタスを責める人はいない。それよりも育ちが悪い原因を探すだろう。(中略)しかし、友人や家族との間に問題が生じたとき我々は相手を責める。(中略)相手を理解し、理解していると伝え、相手を愛することが出来れば状況は変わる。
禅僧、文筆家/ティク・ナット・ハン

<まとめ>

 お読みいただきありがとうございます!不満と向き合うことはできましたでしょうか?著者のW・ボウエン氏は本著の中でこんなことを書かれています。
すべての人は自分でそれが誤りだと分かっていることをすることはできない。
 これはまさしくそうだなと感じました。
 みんな、その場その時に持ち合わせている知識・力で困難に立ち向かっているのです!なんて愛らしい!!

 末筆となりますが、本noteが世界から不満のなくなる一助となることを願っています。

和埜







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