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家族ってなんだろう?『Family Song/星野源』に聴く、これからの家族のかたち

みなさんこんにちは、WannaBeMEです。
早いもので2021年も、もう2月ですね🧣

さて、WannaBeMEのメンバーはほぼ毎日のように世の中の気になるニュースや、日々感じることをお互いにシェアしているわけですが、
先日は、↓ の星野源さんのジェンダー観に関する記事が話題に上がりました。

目にとまったのは、2018年の「NHK紅白歌合戦」での星野さんのこの言葉。
「紅白もこれからね、紅組も白組も性別関係なく、混合チームで行けばいいと思うの」

私を含め、男女で紅白に分ける対決方式は時代錯誤なのでは…?と思ってはいたけど、言い出せなかった人々の思いを代弁し、
紅白本番でサラりと世間に発信した星野さんに拍手を送らずにはいられません。
(余談ですが、一昨年も昨年の紅白も、源さんの衣装は紅でも白でもない、ピンク色でしたね👚)

私自身、前々から星野さんの曲は好きでしたが、歌詞に注目して聞いてみよ~と、改めていくつか聴いてみたら、そのメッセージ性に心打たれた一曲がありました。
“Family Song”という曲です。

そこで、この曲が歌う“Family”の在り方から、「家族とはなにか」について考えてみたいなと思いました。

家族の定義

「家族ってなんだろう?」
普遍的で、あまり深く考えたことのない人も多いはず。

WannaBeMEのミニ勉強会にて✍🏻
ワナビーのメンバーと、この問いに対する自分なりの答えをシェアしてみました。

みんなの家族観

⚪︎良くも悪くも、自分を縛るもの
親の価値観が自分のマインドに大きく影響する。
⚪︎社会集団のひとつと思い、期待しすぎないことも大切にしてきた。
⚪︎家族愛”というのは、血縁的なつながりのある家族のみに向けられる“無償の愛”なのか?友達や仕事仲間に対しても、家族と同等に深い愛を抱くこともあるのでは。
⚪︎信頼し合える存在であると同時に、良くも悪くも「他人」であると考える。家族だからといって、嫌いになってはいけないということもない。

メンバーの意見を聞いて改めて、どんな家族で育ってきたのかが、個人の「家族観」を形作っていて、それは人の数だけ存在するものだなと思いました。
ちなみに、私にとっての「家族」は、あるがままの自分を受け入れ、いつも信じてくれる存在・居場所です☺️

Family Song / 星野源 に込められた想い

冒頭でもお話ししましたが、このnoteを書くきっかけとなった星野源さん作詞作曲の“Family Song”ですが、あるインタビューで星野さんがこの曲に込めた想い、家族観を語っていらっしゃったので紹介します。

「恋」のときに題材にした恋愛と同じように、家族というものもどんどんかたちが変わってきていると思ったんです。恋愛のかたちが変わっていくのにしたがって、必然的に家族のかたちも変わってきてるんですよね。これからは両親が同性の家族も増えてくるだろうし、そういう多様化のなかでちゃんとそれを受け止める器の大きい「これからの歌」をまたつくりたいと。もう血のつながりとか一緒に暮らしているかどうかとか、そもそも人間かどうかっていうのも関係ないんじゃないかって。そういうことを考えながら「なにが家族なんだろう?」って思ったとき、相手のことを何の見返りもなく心から無事であるように願えるとか、少しでも幸せであるようにと思えるとか、そういう関係を家族というのだろうと思って歌詞を書きました。 

    出典:Real Sound https://wezz-y.com/archives/86210

星野さんのこんな温かな想いが込められた“Family Song”、ぜひ皆さんにも一度聴いてみてください🎧

これまでの固定的な家族の定義の枠にとらわれていない、これからの時代の広い意味でのファミリーを歌った歌。きっと頭の片隅に大切な誰かが思い浮かぶと思います。


多様化する家族のカタチ

様々な家族形態が築かれている今、実際にどのような目的でどのような人々が集っているのか、また多様な家族を支えるための取り組みにはどのようなものがあるのかについて気になったので、興味深い事例を2つ紹介します。

“Chosen Family”(自分で選んだ家族)という概念
血縁的なつながっているGiven Family (与えられた家族)に対して、Chosen Familyは、血縁関係にこだわらず、自らの意志で“家族”を構成するメンバーを選ぶファミリーを指します。共通の趣味や関心事、性的志向など、お互いの共通するものを基礎として、血縁関係を超えて幅広くメンバーを受け入れ、“家族”を形づくるという、より包括的で自由な家族の在り方が広まりつつあります。

実際に、イギリスのメディアエージェンシー「the7stars」の調査によると、イギリスに暮らす家族のうち12%に当たる世帯は、自分たちのルールに従って家族構成を決定する自発的なChosen Familyであるとのことです。


一方、韓国では
多様な家族のかたちを法的に認める法律の検討

韓国の女性家族部は、婚姻や血縁以外の関係も法的な「家族」とし、
非婚や老年同居を加えた家族など、多様な家族形態を法的に認める法律の検討を進めているそうです。
現在の韓国の民法779条では家族の範囲を「配偶者、直系血族、兄弟姉妹」と規定していますが、この条項を削除。

その背景には、あらゆる家族のかたちを守り、家族のかたちによる差別禁止や、予防のための法的根拠を設ける方針があるそうです。

おわりに

隣国でこのような取り組みが検討されているのに対し、日本は未だ、同性婚や選択的夫婦別姓が認められておらず、”家族”というものへの縛りが多くあるのが現状です。
『ただ 幸せが一日でも多く側にありますように』と、そんな風に想い合い、共に生きる人々が、自分たちらしい”家族”をつくることのできる、柔軟な社会へと変わっていくべきだと強く思います。

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