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オバマ前大統領の『約束の地/A Promised Land』を原書で読むが、まだ無理だったと悟る。

英語多読(15)

13日目

A Promised Land

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読書時間6時間(3章おわりまで)

オバマ前大統領の自伝"A promised Land"に手を出してしまう。絶対に無理だろうと思ってはいたが、そのとおりだった。オバマのこの本は実は、英語多読(1)の失敗時期に、スティーブン・キングのThe Standsを手に入れたスーパーで、横に並んでいたので一緒に購入。本棚に数か月飾ってあった。当時、オーディオーと一緒に洋書を読むことを習慣にしていたので、この本のオーディオを図書館アプリにリクエストとしていれていた。オバマ前大統領本人が朗読をしていることもあって、他のどんな本やオーディオよりも待っている人が多く、確か約570人ほど待っていた。待つこと約5か月、リクエストが通ったお知らせを受け取り、ダウンロードできる状態になった。図書館アプリのシステムとして、リクエストしたE bookやE AudioがAvailabeになったら3日以内にダウロードしないと次の人に渡ってしまう。借りれる期間は通常2週間(ときどき3週間のものもある)。このチャンスを逃せば再度半年くらい待つことになるのだろうと思って、意を決して読むことにした。

約6時間ほど読んだが読めたのは序章~3章の終わりまで。わからない(文章の前後からの推測も不可)な単語が1ページにつき平均3個あり、一番多くて6個、一番少なくて0個。今やっている英語多読は1に10個以上、推測も不可能な単語が10個以上あったらそれは私に合ったレベルの本じゃないと判断するようにしているので、相当、レベルがあっていない。が、しかし、オバマは序章に「これは、Public officeで将来働くことを夢見る若い読者向けに書いている」と書いていた。最初だけ難しかったりするかもしれないという期待を込めて、読み進めていたが、そんなことはなかった。これだけ単語がわからないと、意味を調べるしかない。1章を読み終えたら調べて記録するというのをまたやり続け、調べる時間も含めて6時間経過。「やっぱりレベルが高すぎ。これはダメな癖が復活してしまう」と思い直して本をそっと閉じる。自分にあったレベルの本を読む。ここからブレてはダメだと再度認識する。あ~、バイリンガル系の本(英語多読(12)(13))が簡単だったから読めるかなー?と期待したのだけど、無理だった~。


悔しいので、いつものWho is/was...?シリーズでオバマの自伝を読むことにした。

Who is Barack Obama?

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YL2.5~3.5/。読書時間60分。

私が一番印象的だったのは、オバマの母親がインドネシアでスパルタなバイリンガルをしていたこと。オバマは白人の母親と黒人の父親をもつハーフで、母親がハワイ大学の学生だった時にオバマを生んでいる。

2歳までは両親とハワイで過ごし、母親と同じくハワイ大学の学生でケニア出身の父親が祖国に帰国するタイミングで短期間ながら家族でケニアに渡っている。ケニアの生活が白人の母親に合わなかったのようで、すぐにハワイに戻ってくることになり、その時に父親と離婚。が、6歳の時に、母親がインドネシアからやってきたハワイ大学に通うインドネシア人と再婚。2番目の夫がジャカルタに帰国する際に今度はインドネシアへ家族で移住するが、こちらはケニアと違い母親は長く住み続ける。

ふたりともハワイ大学で出会っている、ハワイ大学、出会いの場だとよくいうけど本当だったんだ~と感心してしまう。

母親のバイリンガル教育はインドネシアに移ってからのこと。朝4時に起床して、学校に行く前に母親から英語と歴史、特にCivil Rightの勉強を教えていたそうだ。その母親の教えを守るオバマもすごいが、母親のパワーもすごい。最初の2年間はインドネシアの公立の学校に通い、英語力の衰えを心配し始めた母親はカトリックの学校へ転校させる。それでもやっぱり英語力が衰え、危惧した母親は祖父の力を借りてハワイの私立学校への転入をオバマが10歳の時に考える。しかも、オバマ単身で帰国をさせる。母親に従い一人でハワイに戻り祖父母と同居し、学校へ通うことになる。

途中、インドネシアにインターナショナルスクールができて、これなら安心だと思った母親にインドネシアに戻っておいでと誘われるがオバマは母親からの誘いを断って、ハワイに住み続ける。やっぱり、学校の力なくしてバイリンガルを育てるのは相当難しいことなのだなと考えさせられる。

Civil Rightに関する事柄の説明が複数でてくる。奴隷解放後も続いた米国南部の隔離政策は、Jimcrow Lawsというらしい。隔離は平等だという信念の元、白人と黒人を分けて、学校からトイレ、水飲み場まで区別していた。(英語多読(6))ちなみに、南アフリカのアパルトヘイト(Apartheid)は1994年まで続いたことが書いてある。米国では1960年に黒人にEqual Rights、1964年にCivil Right Act、1965年にVoting Right Lawが成立している。オバマは1961年に生まれているから、ちょうどCivil Rightの運動が盛んなころが幼少期で、母親がインドネシアで教えていた内容も数年前のことで「歴史」というより「時事」って感じで教えていたのだと思う。

オバマが大統領になる前に書いた"Dreams from My Father"という自伝が気になる。"A Promised Land"では(って、3章の終わりまでしか読んでいないが)父との交流は国際文通用の手紙のやりとりだけだった、としか書かれていなかったが、"Who is Barack Obama ?"には、ハワイでの交流が少し書かれていた。とてもいいエピソードなのに書かれていないので、なんでだろう?と思ったが、以前に出版した本のほうにもう書いてしまっているのかなー?と思う。(ちがったりして…Fatherってついているが「牧師」のほうのFatherで、マーティン・ルーサー・キング博士のことの可能性も十分考えられる)


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