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「スペースX -火星移住は実現するのか-」出版しました!

この度、本を出版しました🐾
タイトルは「スペースX -火星移住は実現するのか-」です。

本書は処女作で至らぬ点もあるかと思いますが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

せっかくなので、「はじめに」の部分だけ公開しようと思います。

はじめに

Sooner or later, we must expand life beyond our little blue mud ball or go extinct. -Elon Musk
(遅かれ早かれ、小さな青い泥のボールを超えて生命を拡大しなければならない。そうでなければ絶滅することになる。 -イーロン・マスク)

これはスペースXを率いる稀代の実業家イーロン・マスクの言葉だ。マスクは「人やモノを宇宙へ送り届けること」をメイン事業とするスペースXを設立し、そして経営している人物である。また、電気自動車(EV)を製造するテスラやツイッター(Twitter)を経営していることでも有名だ。

冒頭の言葉にある「blue mud ball(青い泥のボール)」とはすなわち地球のことだろう。つまり地球を飛び出して、地球の外にも人類の拠点をつくるべきだとマスクは主張しているのだ。マスクは本気で火星を人類の新たな拠点にしようと行動しており、スペースXで「火星輸送システム(火星まで人やモノを送り届けるためのシステム)」の実現に向けてプロジェクトを進めている。

しかし、現人類は未(いま)だに火星の地を踏んだことさえない。それどころか、月に人類が着陸したのも1972年のアポロ17号によるミッションが最後で、それ以来50年以上も人は月を歩いていない。「我々が生きている間に火星移住が実現するというのは到底信じられない」という人もいるだろう。だが私は信じている。スペースXならば近い将来、火星輸送システムを作り上げ、人類の火星移住を実現すると。なぜなら、火星移住という夢を信じるに足る実績をスペースXは挙げてきているからだ。

これまでスペースXが積み上げてきた実績をいくつか紹介しよう。2008年には小型液体燃料ロケット「ファルコン1」が地球周回軌道へ到達、2012年には無人宇宙船「ドラゴン」がISS(国際宇宙ステーション)とドッキング成功、2020年には有人宇宙船「ドラゴン2」でISSへの宇宙飛行士の輸送を成し遂げた。これらの実績の何がすごいのかというと、実はどれも民間企業のプロジェクトとしては史上初めて実現された事ばかりなのである。宇宙開発は国のプロジェクトでおこなうものだという認識はもう古い。これからは民間の力で宇宙を切り拓いていく時代だ。そしてその嚆矢(こうし)がスペースXなのである。スペースXがつくった火星輸送システムによって、人類が火星に降り立つ日はもうすぐそこまで来ている。

スペースX -火星移住は実現するのか-

中身は面白いだけでなく、今後に役立つ内容も盛り込みました。
本書を読めば、スペースXだけでなく、イーロン・マスクやロケット、宇宙開発のことにも詳しくなります。

手前味噌ですが、おすすめの一冊です!

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