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DNAはなぜ二重螺旋になっているのか

そもそもDNAは何からできているのでしょうか?例えば原子は陽子・中性子・電子からできていますよね。

実はDNAはリン酸・糖・塩基からなるヌクレオチドと呼ばれる構成単位がたくさん鎖のように繋がった高分子化合物なのです。糖はデオキシリボースで塩基にはアデニン・チミン・グアニン・シトシンの4種類があり、そのいずれかが含まれています。

※塩基・・・DNAの塩基は弱アルカリ性の物質

※デオキシリボース・・・単糖の一種で、モンスターエナジーにも含まれる

もっと詳しく説明すると、DNAはヌクレオチド鎖からなります。2本のヌクレオチド鎖が向かい合って並び、内側に突き出した塩基どうしが結合して全体的にねじれた螺旋状になった構造をしています。そして2本のヌクレオチド鎖からできているので二重螺旋構造になるのです。

リン酸と糖の間の結合は強力ですが、塩基どうしの間は水素結合で繋がっています。そして、水素結合する部分の数の関係でアデニンとチミン、グアニンとシトシンのように塩基の結合可能な組み合わせは決まっています

全ての生物でDNAの構成要素は同じです。では、何が違いをもたらすのでしょうか?それは、4種類の塩基の並び方(塩基配列)です。DNAの塩基配列は、生物がもつ様々な形質を現すための遺伝情報として重要な役割を果たしているのです。

※冒頭の写真は螺旋丸。螺旋丸とは漫画ナルトに出てくる技でチャクラを乱回転させながら手の平の上などで球状に圧縮する。

参考文献:嶋田正和ほか14名,「生物基礎」,数研出版,(2016).

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